女優の剛力彩芽が、水嶋ヒロ主演の映画『黒執事』(大谷健太郎/さとうけいいち監督)に出演することが4日、明らかになった。
同作は、漫画誌『月刊Gファンタジー』で連載中の枢やな(とぼそ やな)による同名コミックの実写版。コミックは、累計発行部数1,500万部を突破するなど人気となっている。剛力は、知識・教養・料理・武術など、すべてが完璧のスーパー執事、セバスチャン・ミカエリス(水嶋)が仕える男装の少女、幻蜂汐璃を演じる。汐璃は、原作には登場しないオリジナルキャラクターとなる。
汐璃は普段、男装して清玄(きよはる)と名乗り、巨大企業ファントム社を経営。イギリス名門貴族ファントムハイヴ家の末裔である彼女の一族は、男子しか当主になれず、女王の命令で、難事件を裏で解決するという代々引き継がねばならない任務があった。この任務と巨額の財産をある復讐に利用するために、女としての人生を捨てた汐璃が今、巨大な謎に立ち向かう、という役どころ。セバスチャンは、汐璃が復讐を果たすまで彼女を守り抜く代わりに、願いを叶えたその時には彼女の魂を喰らうという契約を交わしている。
剛力は男装した女性を初めて演じることになり、「とても緊張しています。 原作も読ませていただきましたが、とても面白く一気に読んでしまいました。 今回の役どころは、男装した女性ということで、いろんな役作りを考えています。 原作と内容が違う分、たくさんの意見があるかもしれませんが、実写化することでより人間の感情というモノを出していけたらと思います」と意気込みを語った。
松橋真三プロデューサーは「強い瞳を持ち、少年のようなショートヘアが印象的な彼女が、まさに運命を背負い、男装して生きるという倒錯した世界で生きる姿を描くことで、より一層原作の持つエッセンスを強めることができるのではないかと自信を持っています」と期待を寄せている。