Yahoo! JAPANが事務局を務めるオープンプロジェクト「復興デパートメント」はこのたび、Eコマースを活用し復興を支援する取り組みから一歩進んだ「東北のものづくり支援の取り組み」を始めた。

同取り組みでは、さまざまな人や企業のコラボから生まれる「そこにしかないもの」「そこにあることに意味があるもの」を生み出すことに挑戦しているという。

東北の伝統的な銘品や特産物、また思いもよらなかったものなどに新たな角度からスポットをあて「被災地のためにモノを購入したい」ではなく、「あの商品だから買いたい」と、購入者の意識が変わる取り組みを東北の人々と一緒に行っていくとしている。

「FUKUSHIMA PIECE(ふくしまピース)プロジェクト」

福島の女の子たちを中心に、被災地福島の現状を発信する「女子の暮らしの研究所」と、「復興デパートメント」、女の子のパワーで社会の活性化を目指すプランニングチーム「DENTSU GAL LABO」が、3者共同で「FUKUSHIMA PIECE(ふくしまピース)プロジェクト」をスタートした。

同プロジェクトでは、福島の女の子たちが「カワイイ」を切り口に、現地の伝統工芸品を使用した小物アイテム(=ピース)を制作・販売する。より多くの人々に、福島の素材を用いたピースを身につけてもらうことで、震災体験や記憶の風化を防ぐとともに、福島の未来を考えてもらうきっかけづくりをしていくという。

第一弾の取り組みとして、「福島の現状に耳を傾けてほしい」という想いを込め、福島の伝統工芸である会津木綿を使用した「ふくいろピアス」を開発し、販売する。

「hiyuca(ヒユカ)」

人と人の出会いから全てが始まり、話し合い、分かち合い、協力したくさんの人の想いが込められて新しい価値を生み出すような、そんな素敵なブランドや商品が作れないかとの想いから、石巻市にあるステイブルーを中心に、新しいブランド「hiyuca」は誕生した。

hiyucaの第一弾オリジナル商品であるハンドメイドのトートバッグは、石巻市、気仙沼市、女川町の生産者の手によって作られている。バッグの裏側には、誇りを持ってこの商品を制作した生産者や企業名とともに、「Thanx…and YOU」の文字が刻まれている。この言葉には「全ての想いはあなたに届いて完成される」という意味が込められている。

このたび開発された商品は、いずれも「復興デパートメント」で買うことができる。「復興デパートメント」では今後も「Made in TOHOKU」を合言葉に、生産者、企業と連携し、東北の新しいブランド作りに取り組んでいくとしている。