3月23日(土)に開幕するプロ棋士とコンピューター将棋による将棋棋戦「第2回将棋電王戦」のプレイベントとして、2月24日より毎週土日にニコニコ本社で開催されている「ニコニコ本社"誰でも"GPS将棋に挑戦! 勝てたら賞金100万円!!」。3月2日には第3回目が開催され残すところあと2回となった同イベントだが、ついにGPS将棋の勝者が現れた。

本イベントは、第22回世界コンピュータ将棋選手権の王者で、「第2回将棋電王戦」にも出場する"GPS将棋"に無料で挑戦できるという対局イベント。見事勝利すれば賞金100万円が獲得できるとあって、会場のニコニコ本社には毎回多くの参加希望者が集まっている。プロ棋士、女流棋士、奨励会員以外であれば誰でも参加可能なため、当日は元奨励会員をはじめ、アマ竜王、アマ名人、学生名人、県代表、東大・京大・早大・立命館大将棋部など、全国からアマチュア強豪が集まり、ノートパソコンの中のGPS将棋を相手に、真剣勝負を繰り広げた。これまでに58人が対戦、ニコ生では35万人以上の視聴者数を記録している。

イベント初日の対戦では、挑戦者が優勢と思われた局面もあったものの、結果はGPS将棋が9人に全勝。しかしながら、第2回目(3月2日)では2人、第3回目(3月3日)では1人が見事に白星を勝ち取り、計3名がそれぞれ賞金100万円を獲得した。3人はいずれも全国大会の優勝経験者だったという。

この模様は、プロ棋士・大平武洋五段の解説とともにニコニコ生放送で中継されており、白熱した応援や祝福のコメントが幾度となく放送画面を埋め尽くし、大いに沸き立った。これまでの対戦結果は、GPS将棋が55勝3敗と圧倒的な力をみせてはいるものの、3敗の中でプログラムの弱点も見い出されている。

賞金100万円を獲得の瞬間

本イベントへの挑戦は、次の土日がラストチャンス。さらなる強豪や、リベンジに燃える再挑戦者らが押し寄せるという噂が聞こえる一方、GPS将棋も3敗の結果を受けた強化が予定されるなど、人間とコンピュータの戦いはますます盛り上がりを見せそうだ。残る開催は3月9日(土)と10日(日)の2日間。両日とも午前11:00からニコニコ本社で行われる。

イベント概要

イベント名:「GPS将棋に挑戦!勝てたら賞金100万円!!」
会場:ニコニコ本社(東京都渋谷区神宮前1-15-2)
日時:2013年2月24日(日)から3月10日(日)までの土日 11:00~18:00
3月9日(土) 解説者:渡辺大夢四段 番組URLはこちら
3月10日(日) 解説者:佐々木勇気四段 番組URLはこちら