女優の剛力彩芽、演出家の宮本亜門が27日、東京・スペースFS汐留で行われた、映画『オズ はじまりの戦い』公開記念の読書感想文コンクール表彰式に出席した。

映画『オズ はじまりの戦い』公開記念の読書感想文コンクール表彰式に出席した剛力彩芽

同作の公開を記念して朝日新聞社とウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンが開催した『オズの魔法使い』読書感想文コンクールには、全国から611人が応募し、特別審査員の剛力、宮本らが審査。表彰式では、最優秀賞を受賞した神奈川県の渡辺勝久さんら受賞者が賞状を授与され、剛力は「すごく感動して、読みながら泣いてしまいました。すべての人に賞をあげたいくらい素晴らしかったです」と感想を語り、昨年、ミュージカル『ウィズ~オズの魔法使い~』の演出を手掛けた宮本は「それぞれの人生に向き合ってる方ばかりで、バラエティに富んでて面白かった」と総評した。

同作は、映画『スパイダーマン』3部作を手掛けたサム・ライミ監督が、ライマン・フランク・ボーム作の『オズの魔法使い』のオズの知られざる過去を描いたアクション・ファンタジー作品。サーカス一座のマジシャンで野心家のオズ(ジェームズ・フランコ)は、竜巻に飛ばされて魔法の国"オズ"に迷い込み、予言された「偉大なる魔法使い」と誤解されて敬われる。オズは、邪悪な魔女の支配に苦しむ"オズ"の国を救うため、翼の生えた猿・フィンリー、陶器の少女と共に、魔女を探す冒険に出る――というストーリーで、3月8日から全国公開予定。

イベントでは主人公のオズにちなみ、宮本によるマジック・ショーが披露され、巨大な本の中から可愛らしい魔女の姿で登場した剛力は「宮本さんを信じてお任せしました」と笑顔を見せると、マジック初体験の宮本は「ガタガタ手が震えたけど、喜んでもらえて良かった」とほっとした様子。映画について、宮本は「ペテン師だけど人に愛されるオズの裏側の人生が描かれてる。陶器の少女が危険な程可愛くて、持って帰りたいくらい」と話し、剛力は「1人じゃないんだという元気とパワーをもらえました。映像がとにかくキレイで、最初からどんどん引き込まれる。オズもイケメンだし、美しすぎる3人の魔女も見どころです」とアピールした。

イベント終了後、報道陣の取材に応じた剛力は「読書感想文を書くのは好きでしたが、読む側になって素敵な体験になりました」と話すと、宮本は「陶器の少女そっくりだね。愛おしくて誰もが愛する感じがする」と剛力を大絶賛。また、同日、都内で行われた故・市川團十郎さんの葬儀告別式で喪主を務めた市川海老蔵の自主公演で、初の歌舞伎演出を手掛ける宮本は「新たな海老蔵さんのための、新たな歌舞伎を作ってるところ。彼の意気込みが凄いので頑張りたい。日本中に花を咲かせたいと思います」と決意を口にした。