JRグループは15日、「周遊きっぷ」の発売終了を発表した。今年3月31日の利用開始分をもって、同きっぷの販売は終了となる。

「周遊きっぷ」がついに販売終了に(写真は寝台特急「北斗星」)

「周遊きっぷ」は国鉄時代から続いた周遊券を前身とし、1998年4月1日より現在の形態に。全国の観光地に周遊ゾーンを設定し、「ゾーン券」「ゆき券」「かえり券」がセットとなっていた。「ゆき券」「かえり券」で周遊ゾーンの入口(出口)駅へ往復でき、運賃も割引となる。周遊ゾーンではJRの特急列車・急行列車の普通車自由席も乗降り自由で、一部の周遊ゾーンではJR以外の鉄道やバス、航路も利用できた。

しかし、昨今の利用状況を踏まえ、昨年3月31日利用開始分をもって計19の周遊ゾーンが販売終了に。その後は、「北海道ゾーン」「東京ゾーン」「京阪神ゾーン」「四国ゾーン」「九州ゾーン」など計13の周遊ゾーンが残されたが、これらについても今年3月31日の利用開始分をもって販売終了することになった。

「周遊きっぷ」発売終了については、JR時刻表3月号にも掲載される。なお、これに合わせて、「JR夜行バス周遊利用券」も今年3月31日をもって販売を終了するとのこと。