来日中のクエンティン・タランティーノ監督が13日、東京・新宿ピカデリーで行われた最新作『ジャンゴ 繋がれざる者』のPRイベント「18歳以上の男女限定!! バレン"タランティーノ"・ナイト!」に登場した。
「ハッピーバレンタランティーノ!」、「また東京にこれてうれしいぜー!!」と叫びながら客席中央からハイテンションで登場したタランティーノ監督は、同作と日本の繋がりについて「『イングロリアス・バスターズ』のPRで来日しているときにホテルで今回の映画の最初のシーンが思い浮かんだんだ。新しい脚本を書くつもりもなかったので、普段使っているノートブックも持ってなくて、ホテルの便箋にメモ書きをしたんだよ」とエピソードを披露。MCから「この作品のキッカケは日本で間違いないですか?」と念を押されると、「そのとおりだよ。来日したときは次回作がどのようなものになるかまったく分かっていなかったのに、日本からアメリカに帰る飛行機のなかではもう次の作品が"ジャンゴ"だと分かっていたんだから」と笑顔で語った。
イベント名である"バレンタランティーノ"にちなみ、バレンタインの思い出を聞かれると「小3のときに、すごく好きな女の子がいたんだ。アメリカでは(バレンタインのときに)カードをやりとりすることが多いんだけど、そのクラスにはそういう風潮もなかったので、自分だけが(彼女に)あげるつもりだった。だけど当日、彼女も僕のためだけにカードを買っていてくれたんだよ」とうれしそうに明かすも、「来年同じ質問をされたら、昨年東京で行ったバレンタランティーノナイトだと答えるよ」と日本のファンへのリップサービスも忘れなかった。
また、イベントの最後には、会場に集まった満員のファンに向かって「映画を見たいか!」、「もっと大きな声で!」、「西部劇を見たいか!」とマイクパフォーマンスを展開。会場のボルテージが最高潮に達すると「じゃあはじめよう!!」と持っていたマイクを投げ捨てて会場を後にするなど、最後までハイテンションだった。映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は、3月1日より丸の内ピカデリーほかで全国公開。