函館市企業局交通部は31日より、「函館市電8000形電車プラスチックモデル」を発売する。北海道唯一のプラモデルメーカー「グレイスモデル」の第1弾商品で、見えない部分も含め細部まで精密に再現しているのが特徴だ。
「グレイスモデル」は、在京の大手私鉄で20年以上務めた元鉄道マンが、2011年に函館市で設立。価格などの問題からプラモデルは海外生産が主流となる中、企画設計、金型製作、射出成形、デカール・元箱・説明書印刷など、すべての工程で国内生産にこだわった。
今回発売される「函館市電8000形電車プラスチックモデル」は、長年の経験で培ったプロならではの観察力を生かし、接触器箱や制御器箱などの床下機器、ブレーキシリンダーや制動装置を含む台車まで忠実に再現。台車や車体は取り外しができる。前面パーツはヘッドライトの形状が角型タイプと丸型タイプの2種類あり、8000形各号車を作り分けることもできる。ディスプレイ用に電停を再現した線路も付く。動力は付属していないが、既製品を利用した動力化にも対応できるように考慮して設計されているとのこと。
同商品は1/150スケールで、価格は2,200円。函館市企業局交通部での取扱いは、函館市内の駒場乗車券販売所のみ。2月上旬以降、東京のイエローサブマリン秋葉原店など全国の取扱店で販売されるほか、グレイスモデル公式サイトでも通信販売を行う予定。