19人、そしてクリスマスという舞台設定も同じことから、2003年に英米合作映画として話題となり、それぞれの恋をグランドホテル方式に描いた『ラブ・アクチュアリー』の日本版とも言える本作の主人公は、桐谷美玲演じる里穂。どこか恋に前向きになれず、意外な過去のある男に恋仲となる彼女は、桐谷にとって、共感できる部分がありつつも、影のある男に惹かれるという難解な役どころだったという。そこで今回は、自身の恋愛感や理想のデートプラン、彼女のプライベートなどと重ね合わせつつ『ラブ・スウィング』の魅力や見どころなどを聞いた。
――キャッチコピーのひとつに「"ワケあり子持ち男"との純愛に初挑戦」ともありましたが、出演が決まったときの印象や台本を読んだ率直な感想はいかがでした?
台本を読んですごく面白かったので、こうやって里穂を演じられるっていうのはすごくうれしかったです。社長陣とはどうやっていけばいいのかなっていうドキドキはありましたけど(笑) プレッシャーというよりもどんな風にやり取りをするのかなという楽しみの方が大きかったですね。
――さまざまなラブストーリーが同時進行で描かれ、日本版『ラブアクチュアリー』(19人の男女の物語が描かれる英米合作映画)とも言えそうですが、ドラマの見どころを教えてください
本当にいろんなパターンの恋愛が出てくるので、誰でも必ずどこかに、わかるって言ってもらえるような共感ポイントがあると思います。どの恋愛も、なかなか展開が読めないようなものになっているので、そういうところを楽しんでもらえたらなって思います。
――ドラマの中で桐谷さんが一番気に入ったラブストーリーは?
すごく素敵だなって思ったのは、社長の山寺さんと内縁の妻のお話です。籍を入れていなくても、「最期にみとったのは私なの」って言われたのがすごく印象に残っています。恋人は絶対結婚しなきゃいけないっていう勝手なイメージを持っていたんですけど、本当に心から尊敬し合って愛し合うと、こんな愛の形もあるんだなって教えてもらいました。
――物語は季節的な意味でもクリスマスをきっかけに展開していきますね。ドラマでは庶民的な焼き豚屋でのクリスマスデートがありますが、桐谷さん理想のデートプランは?
クリスマスは家の中がいいです。どこかに出かけるのではなくて、一緒にご飯を作ってクリスマスの飾りつけとかをして、ホームパーティーみたい過ごしたい。私はどちらかというと庶民派なところの方がいいので、ドラマの中で出てくるような焼き豚屋さんでのデートもいいですね。彼がいつも行っているような、行き着けの店に連れていってもらえるとうれしいです。行き着けの店だと、顔なじみの人たちにそこで紹介されることもあると思うし。
――桐谷さんはどのような恋愛をするタイプですか? また、劇中で恋仲となる岡島のような秘密のある方との出会いは憧れますか?
私の恋愛はひとめぼれよりは、友達で仲良くなってからの方が多いのかもしれないですね。このドラマでの岡島との出会いは隠しごとをされていて特殊でしたけど、二回目に会ったときには秘密を言ってもらえましたよね。秘密を早めに言ってもらえるなら、こういう特殊な出会いもありかなとは思います(笑)……続きを読む