――CDのリリースと前後してツアーが開催されました

喜多村「いろいろと目まぐるしく動いていて、うれしい反面、とてもテンパっていました。アーティストとして、自身の冠がつくライブというのは初めてだったのですが、自分の名前のために皆さんがお金と時間を割いてくださるのですから、当たり前のことなんですけど、それを超えるものを提供しなければいけないという気持ちがありつつ、いかんせん、まだまだひよっこなのもので(笑)。ただ、ひよっこはひよっこなりに、とても背伸びしたライブにしようと思って、頑張らせていただきました」

――そして、来年1月になりますが、追加公演も決まっています

喜多村「初めてのツアーが始まる前から決めていただいていて……初のツアーということもあったのでプレッシャーもありましたが、追加公演もやらせていただけるということは、個人的にはやはりうれしいですね」

――初ツアーとはいえ、ステージパフォーマンスなどはまったく経験がないわけではないですから、そのあたりに不安はなかったのでは?

喜多村「トークとかMCとか、キャッチーな曲なら場数を踏んでいるつもりなので、簡単とは言いませんが、おおよその予想はつくんです。ただ、耽美で情緒ある世界観とかになると、ARTERY VEIN(今井麻美とのユニット)でもあまり数はこなしていないですし、メタルなどのパワフルな、俺に酔いしれろ的なライブはそもそもやったことがないので、いろいろな方のライブDVDを観ながら、必死に構想を練りました。いざツアーが始まる前は、本当にどうなるかわからないというのが本音でしたね」

――ステージといえば、今年はアニサマにも出演なさいましたが、いかがでしたか?

喜多村「アニサマはお祭りの中に便乗する感じなので、ラッキーという気持ちが一番強かったです。何と言っても、自分の前がミルキィホームズと七森中☆ごらく部の8人。ぶっ飛んだ曲で8人で盛り上げたあとに、自分は1人で続かなければならないという、ちょっとしたアウェイ感に悩んだりもしましたが、結果的には盛り上がった会場の熱気に上手く便乗できたんじゃないかと思います」

――喜多村さんのステージも大きく盛り上がりました

喜多村「そこはやはり、『Happy Girl』という、みんなとひとつになれる曲、武器を持っていたことが大きいと思います。それで一気にホームの雰囲気に持ってきつつ、アニメタイアップのない『re;story』を披露できたことで、2つの顔が見せられて良かったなと。ただ、その盛り上がりはあくまでもお祭りの中のものなので、自分だけのライブで同じように盛り上げることができるのか? そこが頑張りどころですね」

――ちょっと早いですが、喜多村英梨の2013年はいかがですか?

喜多村「すでに広いキャパでの追加公演が決まっていたり、武道館でのライブにも呼んでいただいたりするなど、アーティストとしては非常によいステージに立たせていただける予定になっているので、そのハコに見合うようなステータスに、歌唱力も表現力も上げていきたいというのが、目標であり、抱負であり、自分に課していかないといけないところだと思っています。あと、1月9日には5thシングルの『Miracle Gliders』がリリースとなります! 何か自分の発するもので、皆さんに印象を残していきたいんですよ。とにかく、いろいろなことに挑戦しているなって思ってもらえるような行動をしていきたい。それは、芝居でも歌でも、表現でも。キタエリ節というものをしっかり確立しないとなって。『別に喜多村じゃなくてもいいじゃん』なんて思われてしまわないように。やはり、喜多村と言えばコレ、みたいなものも何か打ち立てたいと思っています」

――役者として難しいけれど、大切なことかもしれませんね

喜多村「あとは自分の手で物づくりをしていきたい。Music Clipやジャケ写などでは自分イズムを出させていただいていますが、もっと、例えばライブグッズなども自分でデザインしてみたいと思っています。自分ならではのカスタマイズ感のあるものを、皆さんの手に届けたいなって、漠然とですが思っています」

――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします

喜多村「とてもコンスタントなスパンで喜多村をお見せできていることに感謝の気持ちを抱きつつ、4thシングル『Destiny』を皆さんにお届けしているつもりです。なので、私のありがとうございますという気持ち、そして好き勝手にやらせていただいた仕上がり、プラス作品に歩み寄る巧みさなどに酔いしれてもらいたい、そんな欲張りなシングルになりました。ジャケットの写真から、歌詞の世界観から、喜多村の歌いまわし、Music Clipでの立ち居振る舞い、表情のひとつひとつまで、余すことなく皆さんの目で、そして耳で楽しんでいただければうれしいです。年明け早々にはニューシングル『Miracle Gliders』もリリースとなりますので、ぜひ色んな楽曲を聴いていただき、ツアーなどにも遊びに来ていただき、そしてアーティスト・喜多村英梨の今後にもご注目いただきたいと思います。来年もぜひよろしくお願いいたします!」

――ありがとうございました

こちらは「Destiny」(通常盤)のジャケットイメージ

タイトル Destiny
収録曲 01. Destiny
02. SHINE
03. Destiny off vocal version
04. SHINE off vocal version
喜多村英梨
発売日 2012年11月7日 (発売中) 品番 KICM-91415 (初回限定盤)
KICM-1415 (通常盤)
価格 1,890円 (初回限定盤)
1,200円 (通常盤)
発売元 キングレコード