人間関係の満足度が高いほど学業や大学生活の満足度が高い |
東京工芸大学は10月25日~11月5日の期間に、全国の4年制大学生を対象に「全国の大学生コミュニケーション調査」を実施した。有効サンプル数は1,000。
まず、大学生活における「学業」や「人間関係」などの満足度を10点満点評価で聞いたところ、「学業」の満足度は平均6.2点、「人間関係」では平均6.4点、「大学生活」では平均6.3点だった。また、人間関係と学業や大学生活の満足度には相関がみられ、人間関係の満足度が高いほど学業や大学生活の満足度が高くなる傾向がみられた。
大学生活で新たに友人ができた時期・きっかけを聞いたところ、「授業・講義(1年時)」が76.2%と最も多かった。次に、普段よく会って会話する友人との交流に利用するコミュニケーションツールを聞いたところ、「携帯メール」(83.1%)が1位。次いで「電話」(41.8%)、「チャット」(38.2%)、「SNS」(32.4%)となった。
また、ソーシャルメディアを利用している人のうち、実際に交流のある友人とつながっているソーシャルメディアについて質問。すると、「mixi」(48.0%)、「Twitter」(45.4%)、「Facebook」(41.2%)で、全体の80.9%はいずれかのソーシャルメディア上で友人とつながっていることが分かった。
ソーシャルメディアを利用している人を対象に、ソーシャルメディアごとに本音と建前を使い分けることがあるかを質問。すると、「頻繁にある」が34.9%、「たまにある」が44.4%と、合わせて79.3%の大学生が使い分けていると回答した。本音をさらせるソーシャルメディアについて聞くと、「Twitter」が37.2%と最も高かった。
また、“空気を読む”傾向やキャラの使い分けについて聞いたところ、「場の空気を読んで、自分の意見を言わないことでは、「頻繁にある」が40.3%、「たまにある」が56.7%で、ほぼ全員(97.0%)が「ある」と回答した。現在の大学生は本音を言わず、空気を読み、ソーシャルメディア広く友人とつながる傾向があるようだ。
次に、大学生活の中で不安を感じるシーンについて聞いたところ、「友人が履修しない講義を受講する」に不安を感じる割合は42.1%、「学食でひとりで食事をする」は47.0%となり、疎外感を抱く状況を不安視している様子がうかがえる。