もっとも面白い漫才師を決めるお笑いコンテスト「THE MANZAI 2012」(12月16日開催 フジテレビ系で生放送)で決勝進出を決めたお笑いコンビの磁石。2000年の結成から13年目を迎えた彼らが単独ライブで披露した、新ネタ7本を収録したDVD第4弾『レインボー』を発売する。そこで、磁石のツッコミ担当・佐々木優介とボケ担当・永沢たかしにDVDの見どころと「THE MANZAI 20112」への意気込みを聞いた。

磁石の佐々木優介(左)と永沢たかし

――今年の単独ライブの感想とDVDの見どころを教えてください。

佐々木「ここ5年くらいは年に1回単独ライブをやってるんですが、楽しく出来ました。終わった感想としては、DVDがいつもより売れると良いなと(笑)。テレビは色んな規制があるので、作り物の自分という感じですけど、ライブではありのままの僕らが観れるんじゃないかな」

永沢「テレビはネタの持ち時間が短いじゃないですか。ライブでは2時間くらい僕らの好きな事をやってるので、そこを観て欲しいですね。結構、規制も緩いのでギリギリの台詞も見どころ。最後の『同窓会』のネタは全体のまとめっぽくなってて、上手くライブとして締まったと思う」

――ライブでは、“ブスネタ”が多いようですが、お客さんの反応はいかがですか?

永沢「ライブが終わった後のアンケートに、『ブスは良くないんじゃないですか?』とか書いてありますね(笑)」

佐々木「僕も、直接『ブスの事を言うのは良くないんじゃないか!?』と言われたので、そこは『ネタなんで……』と説明しときました。でも、こんなネタでも女性ファンが多いのは有難いですね」

――ネタは2人で作られてるんですか?

佐々木「結成してもうすぐ丸13年になるんですが、漫才は2人で一緒に作ります。喫茶店とか永沢の家とかで。コントは大体、永沢くんが作ってるかな」

永沢「単独ライブのネタは長かったので、練習が結構大変でしたね。でも、昔ほどは練習しなくなったし、ケンカもあんまり無くなった。佐々木が遅刻魔なんで、『何で遅刻するんだ!』って怒ると逆ギレされて揉めるんですけど、基本的に仲は良いです」

――DVDには、永沢さんが「詩のボクシング大会」に出場した模様も収録されていますね。

永沢「詩はずっと真面目に書いていたので、そういう大会があることを聞いて出てみようと。あのVTRは面白いって言われる。真面目に詩を書いてると言っても、フザけたオチをつけたりしてるのに、良い方に転がって勝っちゃった」

佐々木「詩の大会の存在自体びっくりですよね?こんなのがあるんだと。永沢はなぜか連勝しちゃって準優勝しちゃったし。僕は現場にいたんですが、『そこは、勝っちゃだめだろ!?』と思いましたよ」

――「THE MANZAI 2012」の本選はいかがでしたか?

永沢「モチベーションは高まってます。もちろん優勝狙いで行きたい。緊張感を持って楽しく出来たら、おのずと結果は付いてくると思う」

佐々木「楽しみです。優勝前の発表でドキドキしたい。本番中はアドリブが出るくらいの気持ちで出来ればいいですね。優勝はもちろんしたいけど、見に来てくれてる関係者の方に面白いって思って頂いて、他の仕事にも派生出来ればと思ってます」

DVD『レインボー』
2012年8月11日、12日に新宿・明治安田生命ホールで開催された単独ライブを完全収録している

――ライバルはズバリ、どのコンビでしょうか?

永沢「うーん、そんなにいないですけど……。中川家さんや笑い飯さん、同期のNON STYLEは、M-1チャンピオンなので決勝で戦いたい。中川家さんは同じ舞台にも立ったことがないので、同じ舞台に立てるのが光栄です」

佐々木「昔、広島でお笑いをやってた時のオーディション審査員が中川家さんで。当時は高校生だったんですけど、中川家さんにダメ出しをされながらライブをやってたので、その方達と戦うということで、逆に勝ちたいです!」

――プライベートで最近ハマってることはありますか?

永沢「ドラクエ10にハマっちゃって。最近、マズいなーと思ったのは、夜11時くらいから始めたらいつのまにか昼の12時になってて……。これが“ネトゲ廃人”かと。それからは、ゲームを控えてるんですが、知らない人と冒険に行くのが楽しい」

佐々木「やっぱり子どもと遊ぶことですかね。今4ヶ月なので可愛くて可愛くて。客観的に見ても、道ですれ違う同年代の子どもと比べて12勝6敗くらい。折角、ホリプロさんにいるので、赤ちゃんのうちに子役として小遣い稼ぎに出したいくらいです。毎日、家に帰るのが楽しみ」

永沢「僕も家に帰るのが楽しみ! 今、"勇者"を育ててるんで。もう53歳になりました……。僕はまだ結婚の予定は無いですね。だから、今のうちに頑張って働いてお金を貯めて、少しでも良い老人ホームに入りたい」

佐々木「寂しいなぁ……(笑)」

――最近はネタ番組が減ってきていますが、今後どのような活動を?

佐々木「これからはレポーター技術みたいなのを磨かなきゃいけないのかなと。情報番組でロケに出たり、色んなものに手を出して、万人に知られるように頑張っていきたい」

永沢「ネタ番組が少ないのは困る……。僕は、漫才以外にタレントと役者と歌手と詩の執筆活動とコメンテーターをやっていこうと思ってます!色々な問題があるのでねー。オスプレイやら領土の問題をズバッと切れるように知識を付けておきたい。まあ、お互いに人生を頑張りましょう!」