俳優の綾野剛、黒木華のダブル主演の映画『シャニダールの花』が、2013年に全国で公開されることが3日、明らかになった。
本作は監督を務めた石井岳龍がかねてより温め続けた渾身の作品。ごく少数の女性の皮膚に咲く花が画期的な新薬の開発につながることが判明し、その花の成長を全面的にケアするために特殊施設「シャニダール」が発足される。その花は"シャニダールの花"と呼ばれ、提供者には億単位の報酬が与えられることになった。
その施設の研究員・大瀧を演じるのは、2013年大河ドラマ『八重の桜』の出演を控え、今年は『ヘルタースケルター』、『るろうに剣心』、『新しい靴を買わなくちゃ』など、数々の話題作に立て続けに出演している綾野剛。綾野は「黒木華さんをはじめ、女性キャストのみずみずしい確かな力に、各部署のただならぬ集中力と緊張感に支えられ、最後まで大瀧賢治で立ち続ける事ができました」と周囲の影響を受けた現場だったことを明かし、「参加できたこと、大変興奮し感謝しています」と語った。
一方、その大瀧のもとで働くことになった新人の響子を黒木が演じた。共演の綾野に対して、「綾野さんはすごく感覚的な方だと思いました」と印象を語り、「反射的というか、瞬時にリアクションを返してくださって、綾野さんのおかげで、楽しみながら安心して現場にいられたのだと思います」と感謝の言葉を述べた。黒木は2011年の『東京オアシス』でスクリーンデビュー。現在、NHKの朝の連続テレビ小説『純と愛』にも出演し、今後は2012年本屋大賞第1位に輝いた三浦しをんの映画化作品『舟を編む』の出演も控えている。
(C)2012「シャニダールの花」製作委員会