俳優の神木隆之介、女優の橋本愛、大後寿々花らが8日、東京・TOKYO FMホールで行われた、映画『桐島、部活やめるってよ』の試写会イベントに出席した。

左から、山本美月、東出昌大、橋本愛、高橋優、神木隆之介、大後寿々花、清水くるみ、松岡茉優 拡大画像を見る

映画『桐島、部活やめるってよ』は、第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説(集英社刊)を映画化したもので、監督は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』などを手掛けた吉田大八。バレー部キャプテンで学校内のスターだった"桐島"が部活を辞めたことをきっかけに、バレー部員のみならず、"桐島"と関係のない生徒たちも含めたあらゆる人間関係が変化していく――という"桐島"が不在のまま物語が展開する青春エンタテインメント作品。映画は8月11日から全国公開予定。

ラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』とのコラボ企画として行われた舞台あいさつには、神木、橋本、大後のほか、キャストの東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優が登壇し、観客の現役中高生たちは大歓声。神木は笑顔で声援に応えながら「ドキドキわくわくだけど不安もある。無事に初日を迎えてたくさんの人に観て欲しい」とPR。大後も「それぞれの役がクローズアップされてます。思ってることや物の見方がみんな違うので、誰が観ても共感出来る部分があると思う」と見どころをアピールした。また、同作で映画デビューしたモデルの東出と山本は「スタッフやキャストのみなさんがやさしく助けてくれた」と両者ともに感謝の言葉を述べたが、東出は「撮影って同じシーンを何回も繰り返し撮るんですね。『まじかよ!』って思った」と明かして笑いを誘った。

イベントでは、同作の主題歌「陽はまた昇る」を歌う、シンガーソングライターの高橋優が特別ゲストとして招かれ、生演奏で同曲を披露。高橋は「共感するキャラクターがいるし、様々な目線で描かれていてすごく面白かった」と感想を語り、「曲を作った時期は、僕自身が『自分はどんだけ頑張ってもどうにもなんねーや』って気持ちだったので、『変わんないかもしれないけどやってみよう』っていう歌にしました」と制作のエピソードを明かすと、神木は「感動しました。メッセージ性が強くて、映画の一部のような歌。熱い想いが湧いてきました!」と絶賛。橋本も「実は現場で聞いて泣きました。生演奏だからこそダイレクトに心に響く。今日もぐっと涙をこらえるのが大変でした」と感激していた。