6月27日に行われた開会式を皮切りに盛大にスタートしたロンドン五輪だが、開会式に搭乗したポール・マッカートニーの出演料は、たった1ポンド(約123円)だったという。複数のメディアが報じている。
開会式のフィナーレを飾り、「ジ・エンド」と「ヘイ・ジュード」を披露したポール。ラストのコーラスでは、8万人の観衆と選手によるシンガロングで大変な盛り上がりを見せたが、元々ポールは開会式への出演にノーギャラで合意していたという。ただ、無償では法的な契約とならないため、1ポンド、そしてオリンピック委員会から謝礼として試合のチケットを受け取ることになっていたようだ。ポールはこう語っている。
「オリンピック委員会から演奏ギャラが支払われない代わりに、試合のチケットがもらえるんだ。委員会に何の試合を見たいかって聞かれたから、僕は短いリストを送ったのさ。僕は陸上競技の大ファンなんだ。スポーツがテレビでやっていると外出しないくらいだよ。だからオリンピックのチケットが手に入るなんてとてもうれしいよ」
ディジー・ラスカル、アークティック・モンキーズ、フランク・ターナー、エミリー・サンデー、マイク・オールドフィールドといった面々も開会式でパフォーマンスを披露しているが、彼らもまた、契約を結ぶ上で最低限必要とされるギャラとは名ばかりの金額しか受け取っていない。また、多くの俳優、ダンサー、パフォーマーたちもボランティア出演だったという。
開会式の行われたオリンピック・スタジアムのあるストラトフォード地区で育ったディジーは、自身のパフォーマンスの後に「今回のオリンピックはイギリスにとっていい機会だし、国の代表としてパフォーマンスを依頼されて、俺の素晴らしい曲を披露できるなんてとてもうれしいよ。参加する全ての選手をリスペクトしている。さあパーティーを始めようぜ!」と興奮を隠し切れない様子で語っていた。
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