ちなみにダニーが話したホワイト・キャッスルは、ファストフード事業の先がけ的存在。チェーン展開にはマクドナルドよりも35年早く着手している。写真はダニー・デヴィート (C)BANG Media International

俳優、声優、監督業で活躍するダニー・デヴィートが、ハンバーガーしか買えなかった極貧の幼少期について明かしている。

ニュージャージー州アスバリーで育ったダニーは、当時いかに大変な時代だったかを回想して「シーズンオフには、まるでベルイマン映画のようだったな。駐車メーターの列に、がらがらのビーチ、それに冬のスキー客。でも僕にとってはロマンチックな時代だったよ。もちろん当時誰もがすっからかんだったけどね。買えたのは(安いファストフード店の)ホワイト・キャッスルのハンバーガーくらいだった。50セントのガソリンには文字通り長蛇の列さ。ほんとにみんな貧しかったんだよ。だからみんなそれで満タンにしていくのさ」と話した。

5フィート(約1メートル50センチ)の背丈が特徴のダニーだが、子どもの頃はそれを不利に感じていたものの、次第に別の特技で女性の気を引くテクニックを学んでいったという。「うまくダンスする方法を学んだのさ。だって(女の子たちは僕と)スローなダンスなんてしたくないだろ」

さらにその身長が逆に、初期のキャリアにおいて良い役柄を得るきっかけになったともダニーは語っている。「初めの頃は、僕がオーディションに行くとみんな"ワォ!"っていうリアクションだったんだ。でもキャスティングディレクターたちが総括のミーティングで、"『ウィンザーの陽気な女房たち』の召使い役のために20人の俳優をオーディションしたけど、待てよ、そういえばあの小男を見たよな。じゃあ、あのダニーっていう奴に決まりだ"って感じだったらしいんだ。そういう経緯で僕はそのシェイクスピア劇の役をゲットしたんだよ」

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