映画『トランスフォーマー』シリーズで知られる俳優のシャイア・ラブーフが、アイスランドのポスト・ロックバンド、シガー・ロスのミュージック・ビデオに全裸で出演している。
5月23日に日本でも新作アルバム『ヴァルタリ~遠い鼓動』を発売したばかりのシガー・ロスだが、収録曲「フョーグル・ピアノ」のミュージック・ビデオにて、シャイアがブロンド美女のダンサー、ディーナ・トムセンと共に裸の姿を披露している。
この映像を監督したアルマ・ハレルは裸のシーンは当初計画していたわけではなく、5日間の撮影の流れの中で生まれたものだとウォール・ストリート・ジャーナルに語っている。「宣伝用という考えで作るのか、それとも予期しない形で生まれてくる芸術的な作品として作るのかという違いだ。私としては、エロティックな作品になったと思う。けれど特に何かを売り込んでいるわけではないね」
8分半にもわたるこの映像の中には、裸になったシャイアとディーナの2人が正面を向き合い、お互いを見つめ合うという描写もある。さらに、シャイアが死んだ蝶と戯れてキスするシーン、ディーナがシャイアの指から汚れたバンドエイドを取り、その後シャイアがディーナの胸を鷲掴みにして汚れた布で胸を拭くシーン、下着姿の2人が目隠しをして飴をしゃぶりながら、ベッドの上で体をくねらせるシーンなど、エロティックな世界が展開されている。
今回のミュージックビデオについて、当のシガー・ロスは声明で「映像の感じ方や、そこから何を感じるかを押し付ける気はないです。ビデオ映像に関して、僕たちは各監督たちがどんな作品を仕上げてくるか正直まったく分かりません」とコメントを残している。
シガー・ロスは、ニュー・アルバム『ヴァルタリ~遠い鼓動』の各曲をそれぞれの映像監督に聴いてもらい、それぞれの監督が、頭で感じたことは"どんなことでも映像化してよい"という制作上の自由を各監督に与えたという。
アルマが監督した本作は、アルバムのPVシリーズの第3弾で、次作は7月2日にシガー・ロスのオフィシャルサイトで公開される予定だ。
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