遊園地の花形はなんと言ってもジェットコースター。その人気ゆえに遊園地には必ずあるジェットコースターですが、一体いくらぐらいあれば建設できるのでしょうか。また何回ぐらいお客さんが乗ればその建設費をリクープできるのでしょうか?
富士急ハイランド『ええじゃないか』の建設費は?
日本のジェットコースターのメッカと言えば、東は『富士急ハイランド』、西は『ナガシマスパーランド』にとどめを刺すんだそうで。総工費がいくらかかったのかを調べてみました。まずナガシマスパーランドに電話で取材の申し込みをしたところ、「そういう数字は外へ出さない」とのことでした。
一方、関東で富士急ハイランドといえば、絶叫マシン好きが集まるところ。『ええじゃないか』は座席が縦回転する世界初のマシン。『高飛車』は2011年にお目見えした最新マシンで「落下角度世界一のローラーコースター」として2011年にギネスブックに認定されています。
『ドドンパ』はスタートから1.8秒で時速172kmに達するゼロヨン感覚のダッシュマシン。『FUJIYAMA』は最高時速130km、最大落差70m、最高部79mととにかく規格外のマシン。この4基はいずれも大人気です。これらの建設費について富士急ハイランドさんに聞いてみました。お答えは以下のようでした。
『ええじゃないか』総工費:36億円
『高飛車』総工費:30億円
『ドドンパ』総工費:30億円
『FUJIYAMA』総工費:30億円
ちなみに東京ディズニーシーの『レイジングスピリッツ』は、総工費約80億円。ちょっと趣は異なりますが、『タワー・オブ・テラー』が総工費約210億円のようです。さすが世界のディズニーブランド、建設費もかなり高額です。
元を取るには?
たとえば、40億円で作って、20人乗りの車両を走らせるとしましょう。1人の運賃を1,000円とすれば20人で20,000円。満員の車両を20万回走らせれば回収できます(笑)。1年で回収しようとすると、満員列車を1日に547.9回走らせればいいのですが、さすがにそれはムリでしょう。10年だとすると3,650日です。これでも1日に満員列車を54回走らせないといけません。しかもその回数を10年、毎日続けないといけないのです(笑)。単純に乗り物代だけではリクープすることは非常に困難なわけです。
1基40億円なんていうと、もう高いんだか安いんだかよくわかりません。高いんですけどね。故マイケル・ジャクソン氏ぐらい大金持ちになったら、自分の家の横にジェットコースターを1基いかがでしょうか?
(谷門太@dcp)
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