――最初に「Black Holy」を聴いたときの感想はいかがでしたか?
小松「すごくツボに入るメロディラインで、自分の中でしっくり来るものがありました。普段よく聴く曲も、ちょっと切ないメロディラインのものが多いので、この曲を自分が歌えるんだという喜びがすごく大きかったです」
――レコーディングはいかがでしたか?
小松「私にとってはすごく歌いやすいメロディラインだし、キーもテンポも自分にピッタリだったのですが、、レコーディング自体が初めてだったのでちょっと戸惑いました。自分なりの歌い方というところで、どのようなアプローチをすれば聴いていただく方に伝わるのかなって、ニュアンスのつけ方などで悩みました。そのあたりは、現場のディレクションやアドバイスを受けながら、スタッフの方と一緒に作り上げていった感じですね。とはいえ、かなり自由に歌わせていただいたので、本当にそのまんまの小松が歌にも出ていると思います」
――『モーレツ宇宙海賊』のイメージソングということもあって、宇宙を感じさせる壮大な曲ですよね
小松「『モーレツ宇宙海賊』の世界観をそのまま表現した曲になっていると思いますし、さらに私が演じる加藤茉莉香自身の気持ちで書かれた詞にもなっているので、すごく作品にリンクした曲だと思います」
――歌詞の中で気に入っている部分はありますか?
小松「たくさんあるんですけど、特にサビの『自由だと思った』のところですね。ここで一瞬音が途切れるのですが、そこが自分でもすごく好きなところであり、勝負の場所でもあり……歌っていてグッと来ますね。ほかにも好きなところがいっぱいあるのですが、やはりココが一番気に入っています」
――「Black Holy」のMVはどのような感じになっていますか?
小松「雪が残る山梨の山の中で撮ったんですけど、すごく寒くて(笑)。でも、雪が幻想的で、空気も澄んで、星空もとても綺麗だったので、本当に宇宙の中にポツンといる雰囲気が出た神秘的な映像になっていると思います」
――今回、ジャケットは2種類用意されていますが、PVはどちらのイメージに近いですか?
小松「白のほうですね……夜空を見上げるところは黒なんですけど、衣装も白で、周りの風景も白。本当に真っ白の中にたたずんでいる感じになっているので、どちらかというと白のイメージです。雪も積もっていましたし(笑)」
――撮影は順調でしたか?
小松「ほかのアーティストさんのMVに出演させていただいたことはあるのですが、自分のMVとなるともちろん初めての経験だったので、事前にいろいろな方の作品を観て、勉強しました。現場では、監督さんやスタッフさんのアドバイスをいただきながら、徐々に掴んでいくという感じでしたね。本当に初めてのことだらけだったので、探り探りみたいなところもありましたが、それでも精一杯、自分ができる範囲でやり切れたと思っています」
――カップリングの「透明な夜空~瞬く星に包まれて~」もゆったりとした感じの曲ですね
小松「『Black Holy』は『モーレツ宇宙海賊』のイメージソングであり、加藤茉莉香自身のイメージも含まれた曲になっているわけですが、『透明な夜空』も同じで、2つの曲がちょうど対になっているような感じです。どちらかというと、『透明な夜空』は、加藤茉莉香の心情、等身大の気持ちが表現されていると思います。実は、『透明な夜空』のほうが先にレコーディングをしたので、収録当日は本当にド緊張という感じでした。でも、レコーディング自体はすごくスムーズに終わったので、逆に『本当にこれでいいんですか?』って(笑)」
――緊張したまま終わった感じでしょうか?
小松「最初は本当にド緊張だったのですが、歌っていくうちに落ち着いてきました。最後には自分の世界に入り込んで歌えたので、仕上がりには満足しています」