ミックとの絆についてコメントした、キース・リチャーズ (C)BANG Media International

ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズの関係が修復に向かっていると噂されている。キースが自伝『ライフ』の中で綴った内容から仲違いしていた2人だが、来年のバンド50周年記念のツアーに向け、溝を埋めることにしたようだ。

ローリング・ストーン誌にこれまでを振り返ったミックは、いい時も悪い時も思い出させてくれるが、キースとうまくコミュニケーションが取れていなかったと明かしている。「俺はストーンズのビジネス面に関して主に深く携わっていたんだけど、それはほかに誰も興味を示さなかったからなんだよ。でも今は、キースがのけ者にされていると感じていたことが本を読んではっきりした、残念なことだね」と話し、今後の関係については「今が先に進む時なんじゃないかな」と和解に向けて前向きであることを明かした。

一方、キースは自伝に記したことの一部を後悔しているそうだが、この本がずっと先延ばしにしてきたミックとの話し合いを持つきっかけになったという。「ミックは正しい。ミックと俺は、すっごく長い間出来なかった話し合いを、去年1年をかけて行ってきたんだ。それが俺にとっては信じられないくらい重要なことだった」 また、自伝に関して「あれは俺のストーリーで、とっても荒っぽかった。俺が考えていた通りね。でも、本の一部やいくつかの宣伝がミックの気を害したっていうのは分かっているし、後悔しているよ」と現在の心情を吐露している。

続けてキースは初めて2人が出会った場所について話し「俺たちを中傷するやつの何人かが忘れていることは、俺たちは海を隔てて暮らしている年老いた偏屈者に見えるけど、根はダートフォード駅のプラットフォームにいる少年のままだってことさ」と二人の根底にある絆について言及した。

ザ・ローリング・ストーンズは2013年のツアーに加え、年内には1963年にデビューしてからのバンドのキャリアを辿る、未公開の映像や曲が収録されるタイトル未定のドキュメンタリーを発売する予定で、アカデミー最優秀長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされたことのあるブレット・モーゲンがこのドキュメンタリー映画の監督を務める。

(BANG Media International)

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