2月11日公開の映画『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』の完成披露試写会が30日、東京・有楽町スバル座で行われ、黒木瞳、木村多江、山崎静代、真矢みき、星田良子監督が出席した。

左から真矢みき、木村多江、黒木瞳、山崎静代 拡大画像を見る

五十嵐貴久のベストセラー小説『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』を、 『僕らのワンダフルデイズ』の星田良子監督が映画化した本作。平凡な日常の中で悩みやフラストレーションを抱えるアラフォー女性4人が意気投合してロックバンドを結成。バンド活動を通して輝きを取り戻していく姿を描く。

完成披露試写会が行われたこの日は、劇中でバンドを組む4人の女性を演じた黒木瞳、木村多江、山崎静代、真矢みきが登壇。主人公でヴォーカルとギターを担当した恵美子役の黒木は「ロックを通じて4人が出会い、友情を育む物語。クスッと笑えてクスッと泣ける爽やかな映画になりました」とアピールした。また、劇中で黒木に殴られたキーボード担当で男運のないかおり役の木村は「本番前に瞳さんから『本気でいくからね』と言われたので『思いっきりいって下さい!』と言い、実際は物凄い勢いで叩かれました。終わったあとに『大丈夫?』とほっぺたに手を当てて下さいましたよ」と語れば、「本当に叩けば芝居が変わっていくので本音でぶつかろうという一心でしたね」と黒木。そんな二人のやり取りにドラム担当で万引き常習犯の雪見役を演じた山崎は「私が叩くんじゃなくて良かったですよ」と話すと会場がどっと沸いた。その山崎は来月にロンドン五輪の選考会を兼ねた全日本選手権に出場。黒木から寄書きを記したグローブが贈られた。

舞台あいさつ後には記者会見も行われ、バンドを組む4人に「AKB48も新曲でバンドを組んでいるが」と問い掛けると「またライバルが現れましたね。向こうはこっちを意識しているんでしょう」と山崎。すると黒木が「人数では負けちゃうけど年齢で勝つかもね」と自虐的に話せば、1月31日に48歳の誕生日を迎える新子役の真矢も「ちょうど私は明日AKB。垢抜けたババア」と報道陣を笑わせていた。

映画『ウタヒメ 彼女たちのスモーク・オン・ザ・ウォーター』は、2月11日より有楽町スバル座で先行公開、2月18日より全国公開。