JR東日本は28日、2011年度設備投資計画を公表した。本年度の設備投資額(単体)は2,950億円を計画し、常磐線用新型特急車両E657系の投入や、東北新幹線「はやぶさ」のE5系の追加投入などが進められる。
東日本大震災の影響で厳しい経営環境下にある同社だが、設備投資に関しては、経営構想「グループ経営ビジョン2020 -挑む-」に基づき、「安全性の向上や将来の成長のための設備投資を着実に続けてまいります」としている。大規模地震対策に関する投資も重点的に実施する。
設備投資の内容としては、高架橋や建物の耐震補強や山手線のホームドア整備などの安全対策を進めるほか、車両の投入も進める。
東北新幹線では、「はやぶさ」に使用されるE5系高速新幹線車両の追加投入により、グランクラスの利用機会の拡大が見込まれる。常磐線には新型特急車両のE657系も投入され、同車両は上野~いわき間で運転される予定。
房総地区では209系車両の投入が進み、京葉線や常磐緩行線でもE233系新型車両への置換えが進められる。さらに東北縦貫線(東京~上野間)の整備や、品川駅の折り返し設備および車両基地の整備も続けられる。
駅施設においては、赤羽駅の「エキュート赤羽」全面開業をはじめ、千葉駅の駅改良、JR宇都宮ホテル(仮称)、神田万世橋ビル(仮称)、JR南新宿ビル(仮称)、JR大塚駅南口ビル(仮称)などの開発計画が進められるとのこと。