JR東日本長野支社は24日、篠ノ井線・姨捨(おばすて)駅のリニューアル完了を記念したセレモニーを開催した。また、同日より「姨捨駅記念入場券(硬券)」の販売もスタートさせている。
姨捨駅は標高551.2mに位置し、25パーミルという急勾配の途中に設けられたスイッチバック方式の駅。ホームから眼下に広がる善光寺平が絶景であることから、「日本三大車窓」のひとつに数えられる。「田毎の月」で知られる駅付近の棚田も、昨年2月に国の重要文化的景観に選定された。
同駅では、昨年の「信州デスティネーションキャンペーン(信州DC)」に合わせてリニューアルに着手しており、このほど駅舎と跨線橋の改修が完了した。
新装された駅舎は、1934(昭和9)年の駅舎建設当時をイメージした外観に。跨線橋も階段の部分がガラス張りになり、善光寺平や棚田の絶景が跨線橋の中からも見えるようになった。
記念セレモニーでは、神楽や太鼓、地元園児による合唱などが披露されたほか、信州DCイメージキャラクターとして登場し、現在は長野県観光PRキャラクターで活躍中の「アルクマ」も参加し、駅のリニューアルを祝った。
「姨捨駅記念入場券」は台紙付きの硬券で、来駅した際の思い出の品として発売された。台紙と券面の裏に「姨捨駅来駅記念」と入っており、台紙にはリニューアル後の駅舎や、姨捨の棚田から見える善光寺平の風景の写真も。
同入場券は姨捨駅にて11月30日まで販売され(販売時間は9:00~15:00)、価格は140円となっている。