楽天証券は9日、ブラックロック・グループが提供する米国ETF(上場投信)『iシェアーズMSCIジャパン・インデックス・ファンド(EWJ)』の取扱いを、同日約定分から開始すると発表した。

「MSCIジャパン・インデックス」は、海外の機関投資家等にとって「日経225」や「東証株価指数(TOPIX)」と同様、日本株投資のベンチマークとして使われる著名な指数。東証や大証の別なく銘柄が選定され、日本国内に上場する株式の時価総額85%以上をカバーしている。

米国ETF「iシェアーズMSCIジャパン・インデックス・ファンド(EWJ)」は、「MSCIジャパン・インデックス」への連動を目指すETFで1996年に設定されており、現在、米国市場に上場する日本株連動型のETFとしては、最も長い運用レコードをもっている。また、日本株連動型のETFでは国内国外を問わず、最も預かり資産残高が大きい銘柄(2011年3月31日現在)という。

同ETFを取り扱うことにより、「日本市場がクローズしている時間帯においても、日本株連動型のETFを取引できるようになる」(楽天証券)。また、USドルでの取引となるため、「通貨を分散して投資したい顧客にとって、選択の幅が広がる」(同社)。

今回の取扱銘柄追加により、同社の海外ETFの取扱銘柄数は、合計130銘柄(米国ETF82銘柄、中国ETF48銘柄)となる(2011年5月9日時点)。