スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(S&P)は18日、りそな銀行の長期カウンターパーティ格付けを「A」に、短期カウンターパーティ格付けを「A-1」に、それぞれ1ノッチ(段階)引き上げたと発表した。長期カウンターパーティ格付けのアウトルックは「安定的」。

引き上げは、持ち株会社りそなホールディングス(格付けなし)の普通株増資により、「グループの自己資本基盤が改善した」(S&P)との見方にもとづく。同行単独ベースの信用力評価(スタンドアローン評価)を「bbb+」から「a-」に1ノッチ引き上げたうえで、りそなHDの国内金融システムにおける重要性を踏まえた緊急時の政府支援要因による格付けの引き上げ幅を従来どおり1ノッチとし、長期カウンターパーティ格付けを1ノッチ引き上げた。

りそな銀の格付けは、同行単体の財務内容に加え、同行の株式を100%保有する持ち株会社のりそなHD連結ベースの財務内容や市場地位を反映している。これは、「持ち株会社が組織再編や資本配分などの権限を有するため」(S&P)。

S&Pによると、りそなHDは、2010年11月に発表した資本再構築計画にもとづき、普通株式による公募増資を実施、2月16日に計画額6,000億円をやや下回る5,477億円の増資が確定した。公的資金の返済については、関連当局の認可が必要となるが、今回の増資の成功を踏まえると、「2011年3月期末までに約8,500億円の公的資金優先株の買い入れ消却が実施される可能性が高い」とS&Pではみているという。