こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

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世の中には「格闘ゲーム」、略して「格ゲー」というジャンルがありますが、ニコニコ動画で今もっともホットな格ゲーといえばやはり「スーパーストリートファイターIV」(以下、スパIV)ではないかと思います。

知らない方も多いと思うのですが、実はこの「スパIV」は日本のみならず世界でも数多くの大会が開催される人気ゲームであり、すでにゲームの枠を超え、一つの競技ジャンルとして定着しているといっても過言ではないのです。

ちなみに、以前に本連載でご紹介したプロゲーマーの「ウメハラ」こと梅原大吾氏も、現在はこのスパIVに注力。様々な大会で輝かしい成績を収めています。

ということで今回は、このスパIVにまつわる動画をご紹介しつつ、個性あふれる格ゲーマーたちについて解説していこうと思います。

まずは世界レベルの対戦をご覧ください。


世界大会におけるウメハラ氏の対戦動画。リュウがウメハラ氏で、相手がガイルです。格ゲーをやっていた方ならわかると思うのですが、コマンドを間違えずに入れるとかそういうレベルではなく、もはや心理戦といっていいレベルでのハイレベルな駆け引きが繰り広げられています。次に相手がどう出るかを読み、牽制し、そしていざチャンスが訪れたときにはきっちりと必殺のコンボをたたき込む──トップレベルの格ゲーに要求される技術は、もはやプロスポーツ選手なみといっていいほどの域に達しているのです。

もちろん、有名格ゲーマーはウメハラ氏だけではありません。

たとえば、東大生格ゲーマーとして名を馳せているのが「ときど」。


スパIVでは豪鬼を主に使うときど氏もまた、世界的プレーヤー。メディアなどへの露出も多く、タレント性もある彼はニコ動でもウメハラ氏同様、高い人気を誇っています。そして最近ニコ動で話題になったのがこちらの動画。

これも世界大会での一幕なのですが、画面外でのときど氏の動きにぜひご注目ください。エンターテインメントの本場で魅せた、ときど氏こん身のパフォーマンスはまさに圧巻の一言です。


また、ときど氏はニコ生での配信中にたまたまウメハラ氏と遭遇したことがあり、なんと101連戦するという凄まじい戦いをもやってのけています。この動画はその記録であり、「ときどVSウメハラ」という、格ゲーファンなら垂涎物の戦いをじっくりと見ることができます。


こちらは以前ご紹介したニコ生番組の録画版ですが、この動画で対戦しているのが「マゴ」。やはりスパIVプレーヤーの中でも屈指の実力を誇る実力者であり、数々の大会で優勝してきた経歴を持っています。

ちなみに格ゲー界に限らないことですが、トップレベルのプレーヤー同士は親交があり、彼らの人間関係や現在に至るまでの様々なドラマに思いを馳せるのもまた面白いものですよ。

たとえば、こちらの動画ではその一端を垣間見ることができます。


「ヌキ」こと大貫晋也氏は、スパIVではなく「ストリートファイターIII」で活躍している格ゲーマーですが、やはり世界トップクラスの腕前を持つプレーヤーであり、ウメハラ氏とはよき友、そしてよきライバルでもあります。そんな彼がウメハラ氏との出会いを語っているのがこの動画。こうして見ると、彼らは本当に長い期間をかけて切磋琢磨してきたのだということがよくわかります。

それでは最後に、もう一度世界レベルの戦いをご覧いただきましょう。観客視点ですので、ぜひ自分もその場にいる感覚でどうぞ。


舞台となったのは2009年4月、米サンフランシスコで開催された「Street Fighter4 US National Tornament Finals exhibition」。

対戦相手の「ジャスティン」は、アメリカのスパIVプレーヤー。もちろん世界有数の実力者で、ウメハラ氏とは浅からぬ因縁を持つ人物でもあります。そんな二人の対戦ともなれば、盛り上がらないわけがありませんよね。

──といった感じで、現在大きな盛り上がりを見せているスーパーストリートファイターIVの世界。

90年代のストIIブームとは違い、ネットを通してトッププレーヤーの活躍を知ることができるのも、この盛り上がりを支えている一因なのかもしれませんね。

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。