【今日のCFD】スポット金

最近の金相場は、米長期金利(逆相関関係)を意識した動きとなっている。良好な経済指標を材料に米景気先行き不透明感の後退が、安全資産としての米国債のポジションを縮小させる動きになり、結果米金利上昇に繋がっている。そして金利上昇は金利を生まない金にとってマイナス要因となり、更にドル高圧力にも繋がることで、二重の意味で金相場の下落要因となり易い。

ただ、昨日は、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国債80億ドルの買いを入れたことや、先週より債券利回りが投資妙味のある水準にあったことも重なり米国債が堅調に推移したことで、金相場の反発を促した。

このように米金利に左右される金相場だが、市場ではこの一連の動きは一時的なものと考えているようだ。何故なら、米国債が買われる理由は景気先行き不透明感の後退が主な材料である一方、金相場がこれまで長期にわたって買われてきた最大要因は通貨不安であり、景気減速によるリスクではないからだ。つまり同じ安全資産でも、何に対する「安全」か、という視点は、米国債と金相場では大きく違っているということだろう。

その観点で考えると、今夜の連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される。金融緩和政策の流れは継続する可能性が高いことから金相場の下落リスクは限定的と考えられるが、流動性相場を背景に米株が更に上値追いの展開となれば、上述した通り米債から資金流出が加速し、短期的には金利上昇圧力が継続することも考えられるため、声明文発表後の値動きには要注意。

テクニカルで見ると、短期的には上値圧力が強まり易いか。目先の上値ポイントは1409が浮上する。アジア時間はこのレベルが意識され上値が伸びなかった経緯があり、欧米タイムでも1400と共にレジスタンスゾーンを形成する可能性がある。突破すれば、1420レベルをトライする可能性が高まる一方で、1400到達の達成感から利益確定売りが強まった場合は、ボリンジャーバンド(MA21 σ2.0&2.5)の中心線を底値と想定し、まずは1395レベルでの攻防に注目したい。この水準は12月9日に中心線に下支えされるも、長い上ヒゲで止められた水準であり、翌日にはボリンジャーの中心線のブレイクを演出したことを考慮するなら、テクニカルポイントとして外せない。

このポイントを下抜けた場合は、1384(ボリンジャーバンド中心線)が再び視野に入る展開となるか注目。すぐ下にはパラボリック・リバース(1379)も控えており金相場を下支えする可能性がある一方、破られた場合は調整売りが加速し、一気にサポートラインを試しに行くことも考えられる。このレベルまで下落した場合は、時間軸を15分、30分とより細かく設定し、オシレーター系指標を用いてトレンドを探ることが重要になってくるだろう。

なお、クリスマス・年末要因で値が飛び易くなっており、予想外のオーバーシュートが発生する可能性も今後は意識しなければならない。仮にサポートラインをもブレイクする程売りが加速した場合は、50日移動平均線1365.20ドルの他、1350ドルが重要な支持線と考えられる。

スポット金 日足