サイバーエージェントFXは8日、同社が展開する、国内初となる「CURRENEX Classic」をプラットフォームに採用した『C-NEX』について、2010年10月度の出来高が過去最高の2万9,095本(1本=100万通貨)に到達し、「レバレッジ規制」導入前の2010年7月度と比較すると、約2.7倍の出来高となったと発表した。
2010年8月から、レバレッジが最大50倍までに制限されるレバレッジ規制が施行され、これまで少額の証拠金で高いレバレッジをかけていた個人投資家の取引量減少が想定され、FX市場への影響が懸念されていた。
だが、サイバーエージェントFXによると、「C-NEX」においては、レバレッジ規制を契機とした出来高の減少は見られず、8月以降も増加傾向となっている。
通貨ペア別でみると、8月以降の出来高の中では、ユーロ/米ドルの伸びが最も著しく、C-NEX全体の出来高を牽引しているという。特に、10月のユーロ/米ドルの出来高は、レバレッジ規制前の7月の出来高の約5.5倍に相当する19,119本に到達した。
サイバーエージェントFXでは、「C-NEX」出来高増加の背景として、「C-NEXのサービスを開始した2010年4月以来、ユーロ/米ドルにおいては、最小0.2ポイントという業界の水準に比べて低いスプレッドを提示していたことが投資家から支持され、出来高増加につながった」としている。
また、2010年8月1日に、初回入金額の撤廃、取引単位の引き下げ、新たに4通貨ペア(豪ドル/米ドル、米ドル/スイスフラン、ユーロ/スイスフラン、ユーロ/英ポンド)を追加して、取引通貨ペアを13通貨に設定するなど、「顧客の取引環境の向上に努めたことも、C-NEX出来高増加につながった要因の一つだと考えている」と分析している。
サイバーエージェントFXでは、「今後もさらに多くの個人投資家から支持される様、さらなる取引環境の向上に努め、さまざまなサービスを拡充していく」としている。