米Barnes & Nobleは10月26日(現地時間)、米ニューヨークでスペシャルイベントを開催し、7型のカラータッチスクリーンを搭載した電子書籍リーダー「NOOKcolor」を発表した。価格は249ドルで、11月19日に米国で出荷開始になる予定。

VividViewと名付けられたカラータッチスクリーンは1600万色以上の表示が可能なIPSディスプレイで、解像度は1024×600。視野角が178度と広く、画面への照明などの映り込みを抑えるラミネートフィルムとの組み合わせにより、屋内・屋外を問わず快適に読書できるという。

IPSディスプレイによる鮮やかな表示

NOOK kidsのデジタル絵本。AliveTouchテクノロジによる直感的な操作で、画面に触れながらインタラクティブに読み進められる

通信機能はWi-Fi (802.11 b/g/n)で、Barnes & NobleストアのWi-Fiサービスを無料で利用できる。ソーシャル機能が強化されており、新しいLendMe AppではNOOKデバイス内の蔵書を家族や友だちに貸すだけではなく、コンタクトリストから家族や友だちのNOOKcolorライブラリをブラウズして本を借りるのを頼むことも可能になった。依頼は電子メールで送信され、相手が許可したら借りた本がNOOKcolorにダウンロードされる。借りられる期間は14日間。またFacebookやTwitter、電子メールを通じて、読書のステータスや本の一節などを共有できる。

表示・再生できるのは、電子書籍 (EPUB、PDF)、ドキュメント(XLS、DOC、PPT、PPS、TXTなど)、画像(JPG、GIF、PNG、BMP)、オーディオ(MP3、AAC)、ビデオ(MP4)など。NOOK Extrasとして、インターネットラジオのPandra、ゲーム(チェス、数独)、クロスワードパズル、メディアギャラリー(写真、ビデオ)などを備える。

ストレージは内蔵メモリが8GB (最大6000冊の電子書籍を収納可)。microSDカードを用いて最大32GBまで拡張できる。本体サイズは20.57×12.7×1.22センチで、重さは442グラム。バッテリー持続時間は、ワイアレス機能を無効にした状態で最大8時間の読書となっている。

Barnes & Nobleは、コンテンツプロバイダーや開発者がNOOKcolor向けにメディアリッチなコンテンツやアプリケーションを開発・提供できるようにするプログラム「NOOKdeveloper」も発表した。数週間以内にソフトウエア開発キットや関連情報の提供を開始し、2011年の早い段階にアプリケーションの登録受け付けをスタートさせる。同プログラムではWeb APIを通じて、BN.comのコンテンツやデータにも幅広くアクセス可能にするという。