ライバル機対抗で書籍の"レンタル"機能を実装するなど、普及を前に激しいつばぜり合いが続く電子書籍の世界だが、大手書店チェーンの米Barnes & Nobleは10月25日(現地時間)、同分野での新規層を開拓すべく新ブランド『nook Kids』を立ち上げた。これは子供でも3~8歳の特に低年齢層をターゲットにしたブランドで、1万2000点以上の電子書籍が用意されているという。同社では専用サイト「nookKids.com」を間もなくスタートし、こうした将来の潜在的な読者層を開拓していく。

同件についてはWall Street Journalが25日付けの紙面で報じており、すでに仮サイトがオープンしている。刊行内容はキッズ向けのノベルから絵本まで、年齢層に合わせたラインナップになっており、さらに11月中旬までに100点以上の絵本が新規に追加されるという。またWSJによれば、iPadなどのデバイス向けに「nook Kids」の専用アプリが提供される見込みで、電子書籍向けに拡張された30種類の絵本が今年末ないし来年2011年初頭には新たに提供されることになるという。これらnook Kidsのライブラリは通常のnookサイトからも購入が可能だという。

(iPad*iPhone Fan)