海外ホテル予約サイトのアップルワールドは22日、10月31日からの国際化を控えた羽田空港の利用意向などを尋ねたアンケート調査「羽田空港VS成田空港」の結果を発表した。同調査は、8月18日~31日の期間にインターネット上で実施し、20代以下~60代以上の男女302名から有効回答を得た。
まず、羽田空港国際化の本格化に伴い、今後、海外旅行や出張で羽田と成田のどちらを利用したいかと聞くと、69.5%が「羽田」と回答。「成田」は30.5%であった。
続いて、それぞれの空港を選んだ理由を比較したところ、成田に比べ羽田が圧倒的に多かった答えが「自宅からのアクセスが便利」(羽田50.6%、成田19.8%)だった。今後、羽田を利用したい人の約半数が自宅アクセスの良さを挙げたのに対し、成田は千葉県や北関東在住者を中心とした2割弱にとどまる結果に。また、羽田は「勤務先からのアクセスが便利」(16.4%)との回答が2番目に多く、全体の約3分の2がアクセスの利便性に期待していることが明らかになった。
一方、成田を支持する理由で最も多かった回答は「就航路線や便数が充実している」で23.1%。このほか、今後の羽田と成田の利用意向をユーザーの年代別で見た場合、30代以上の全ての世代で羽田が上回ったのに対し、唯一20代では羽田38%、成田62%と成田の支持が高かった点が目を引く。同社は、「インターナショナルなメガエアポートとしての成田に対する若者の憧れが依然として強いのでは」と分析している。
これからの羽田、成田への要望について尋ねたところ、羽田は「海外の就航路線や便数の充実」(27.0%)と「フライト発着時間帯の拡大」(17.2%)、成田は「ローコストキャリア(LCC)の就航」(13.9%)、「航空運賃の低廉化」(13.8%)、「空港アクセスの時間短縮」(13.1%)が多くの数字を集めた。