歌手・女優の鈴木亜美が17日、東京・汐留で開催された「東京国際ファンタスティック映画祭」にゲストとして参加した。

「東京国際ファンタスティック映画祭」に登場し、リアルなゾンビたちに囲まれた鈴木亜美

同映画祭は、認知度は高いが最近あまりパッとしない"ゾンビ"を守るべく、映画『ゾンビランド』とカプコンのゲームソフト『デッドライジング2』が手を組み、ホラーファンの間で伝説と化したイベントを1日限定で復活させたもの。観客にもゾンビメイクが施されるほどの念の入れようで、登壇した鈴木も開口一番、「すごいですね。(観客に)手を振られてるのがちょっと怖い……(笑)」と驚きを隠せなかった。かつて『エクスクロス~魔境伝説~』に出演した経験もある鈴木は、じつは大のホラー映画好き。『ゾンビランド』もいち早く鑑賞しており、「怖いのが苦手で、ホラー映画というだけで見られない人っているじゃないですか。そういう人でもこの映画は見られますね。そして笑えます」と感想を述べた。

この日はゾンビによるファッション・ショー「トーキョー・ゾンビ・コレクション」も開催され、いとうせいこう氏や「デッドライジング」シリーズのプロデューサー・稲船敬二氏とともに審査員を務めた鈴木。ショーに出演した4体はいずれも和のテイストを取り入れており、「"和製ゾンビ"がここまでハマるとは! これで映画化というのも期待しちゃいますね」とすっかりお気に入りの様子だった。

「トーキョー・ゾンビ・コレクション」では、リアルだがどこかお茶目なゾンビたちが続々登場。なお、BGMは鈴木がDJ Ami Suzuki名義で21日にリリースする『BLOOMING』が使用された

その後の会見では、報道陣から「もし現実世界でゾンビと会ったら?」と質問が。鈴木はしばらく考えた後、「戦いますね。まずは飛び蹴りから(笑)。きっと逃げても追ってくると思うので」。彼女の頼もしいコメントに、映画監督も務める稲船氏から、「恐怖に逃げ惑いながら強くなる女性を演じさせたい。ラストはゾンビを食ってるくらいのインパクトがほしいですね」と次回作での起用をにおわせる発言も。鈴木は「ゾンビをグチャグチャにしちゃう人間を演じたい」と話し、ゾンビ映画への出演に意欲を見せていた。

映画『ゾンビランド』は24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。カプコンのゲームソフト『デッドライジング2』(PlayStation3、Xbox360対応)は9月30日発売予定となっている。