スペシャルドラマ『名古屋やっとかめ探偵団』(東海テレビ・フジテレビ系 6月20日16:05~)の記者懇親会が2日、都内にて行われ、主人公のお婆ちゃん役を演じた橋爪功、小松政夫、石倉三郎、佐藤B作と、ヒロイン役の佐藤めぐみが出席した。

『名古屋やっとかめ探偵団』に出演している、左から佐藤めぐみ、石倉三郎、橋爪功、小松政夫、佐藤B作。"やっとかめ"は名古屋弁で"お久しぶり"という意味

『名古屋やっとかめ探偵団』は、清水義範の同名小説をドラマ化した作品で、主人公のお婆ちゃん4人を全て男性キャストが演じている。物語は、名古屋の下町で駄菓子屋「ことぶき屋」を営んでいるまつ尾婆ちゃん(橋爪)と、すぐに「なんまいだぶ」と唱える念仏婆さん・常(小松)、噂好きの情報屋婆さん・かねよ(石倉)、お色気婆さん・ハツ(佐藤B作)の4人が、"やっとかめ探偵団"を結成し、名古屋の下町で起こった殺人事件の解決に乗り出すというもの。また、佐藤めぐみは、名古屋が大嫌いで度々まつ尾らと衝突する、東京からやってきた若い女刑事・橘未来を演じている。

橋爪と石倉は、別のドラマと舞台の関係で髭を生やしているため、マスク姿で登場。橋爪は「今日、絶対サブロー(石倉)から『オッサン何やってんの』って言われると思ったら、サブローも髭を生やしててホッとしました」と苦笑い

最初脚本を見たときは、お婆さんを男性が演じるイメージが出来なかったという佐藤めぐみ。「お会いしたときに、ぴたっとイメージにはまりました」と、撮影が始まると全く違和感がなかった様子で、「特に石倉さんは、こういうお婆さんいらっしゃいますよね(笑)」とも

この日、劇中のお婆ちゃんの扮装姿で登場した、橋爪、小松、石倉、佐藤B作。橋爪は「完成したドラマを見たら、4人のお婆ちゃんたちが全く違和感がなくて、本当にこんなお婆ちゃんいるな、という感じ。周りの人も本当に真剣に演じていて、中々の感動巨編になっています。不思議なドラマを作ってしまいました」と本作をアピールした。また、女性を演じる上での苦労があったのかと思いきや、「オカマになってしまうのが難しかった」という"お色気"担当の佐藤B作以外は、「女っぽくやるというのはあまりなくて、声も地声。ほとんどそのままで演じることができたのが面白かった」(橋爪)という。石倉にいたっては、カツラをかぶっただけで、ノーメイクとのことで、石倉は「ノーメイクでやれたというのが情けないなあと思って(笑)」と記者を笑わせた。しかし、石倉は仕草にはこだわったと強調。「足の運び方や指の細部に至るまでの演技を見てほしい! 」と自信のアピールをしていた。

鳩山首相の辞任についても触れ、「腹を割って相談にのってくれるブレーンがいたら、こういう問題は起こらなかったのでは」と話した石倉。また、小松は「こんなに総理がコロコロ変わったら、海外から相手にされなくなってしまうんじゃないかと、そっちの方が心配ですね」と語った