本田技研工業は、ビジネスユースを想定した電動二輪車「EV-neo(イーブイ・ネオ)」のリース販売を、日本国内で配達業務などを行なう企業や個人事業主を対象に行なうとし、これに先がけて試作車を公開した。リース開始は2010年12月を予定しているが、リース価格や詳細な仕様は未定。

EV-neo (プロトタイプ)

EV-neoは、ビジネスユースでのタフさを目指したスクータータイプの電動二輪車で、配達業務などを想定して開発されている。バッテリーにはリチウムイオン電池を、モーターにはブラシレスモーターを採用し、走行時にはCO2を排出しない。同モデルは昨年秋の東京モーターショーで公開されており、今回正式発表となった。

バッテリーは、家庭用電源での短時間充電を可能にするとともに、航続距離にも配慮している。また、低回転からトルクのあるモーターの特性を活かし、荷物積載時にも力強い発進性能を実現するなど、現在市販されているガソリンエンジンの50ccバイク(第一種原動機付自転車)並みの実用性を備えるとしている。

バッテリーには東芝製のリチウムイオン電池を使用し、航続走行距離は30km以上(30km/h 定地走行時)。充電は、200V急速充電器を使用すれば20分で約80%充電、100Vの普通充電器なら約4時間で100%充電する。車両サイズは全長1,820mm×全幅693mm×全高1,066mm。

EV-neo 使用イメージ