映画『デビル・ハザード』の公開初日舞台挨拶が、24日、銀座シネパトスにて開催され、地下アイドルとして活動中の「メトロポリちゃんV」が登壇。アニメ「撲殺天使ドクロちゃん」のオープニングテーマを熱唱した他、ニュースにも取り上げられた"東京メトロ訴訟事件"について語るなど、短くも濃厚なパフォーマンスを披露しました。

メトロポリちゃんV

そもそもなぜ『デビル・ハザード』のプロモーションを地下アイドルの彼女が行うことになったのかという経緯が気になりますが、これは本作の舞台となる場所が「中東の砂漠、地下900メートルにある悪魔の地底墓地」であることから、"地下つながり"で選ばれたというのが主な理由であり、さらには今回の会場である銀座シネパトスが俗に「地下(アングラ)劇場」と呼ばれているのにもちなんでいるとのこと。

『デビル・ハザード』は数々の名作ホラーの影をちりばめたSFホラーアクション

……起用理由がやや強引な気がしないでもないですが、それはともかく、実は普段は現役の看護師として働いているというメトロポリちゃんVは、今回も定番のナース姿に、どことなく怪しい形の巨大注射器を構えて登場。

これがいつものスタイルだそうです

司会者からの「地下鉄の妖精という設定はどこから思いついたんですか?」という質問に「"思いついた"んじゃなくて、(本当に)地下鉄の妖精なんです!」と切り返し、さらに「(デビル・ハザードのような)ホラー映画は普段ご覧になりますか?」と尋ねられると、「わたし、バイオレンスな芸風ですけど怖いものが苦手で、アニメと恋愛物しか見ないんですよ。看護婦なのでリアルな血は平気なんですけど作り物の血は苦手です」と答えるなど、映画のPRにきたとは思えないほどフリーダムにトークを展開していました。

彼女の生年月日は1941年7月4日で、現在68歳とのこと。営団地下鉄が出来た日に"発生"したのだとか……

続いて、司会者からは気になる「東京メトロ訴訟事件」についての質問が。

これは、メトロポリちゃんVが初ライブを"東京メトロちゃん"として行ったことで、東京メトロから訴えられたという衝撃の事件であり、そんな重大な話をここでしてもいいの? ……と聞いていた記者が心配したのも束の間、「(賠償金を支払ったという報道が出たけれど)賠償金が高すぎて支払ってないんですよ」とあっさり現状を報告。さらに「個人的に(訴訟の話を)聞きたいならすごく詳しく話しますので!」と集まったファンに笑顔で語りかけるなど、ただ者ではない雰囲気を醸し出していました。

――そんな若干危険な話の後、今回のメインイベント(?)であるメトロポリちゃんVによるライブがスタート。今回歌うのは、アニメ「撲殺天使ドクロちゃん」のオープニングテーマで、これは彼女のイベントではもはや恒例の選曲なのだとか。

「みんなー! 今日も健康体にー?」「おれは! なる!」という定番らしきやり取りを集まったファンと元気よく交わすメトロポリちゃんV

そうして始まったライブは、事前に記者に伝えられていた通りとにかく"カオス"の一言……。

言葉ではこの雰囲気をお伝えしきれないので、以下写真と共にお楽しみください。

ライブが始まった途端、一斉に立ち上がった最前列のファンの皆さん(いつの間にかステージ上に現れた怪しいマスクマンの正体はよくわかりませんでした)

メトロポリちゃんVの巨大注射器に殴られながら喜ぶファンの皆さん

客席へと移動して報道陣に襲いかかるメトロポリちゃんV(僕も2、3発ほどもらいました)

ピタリとそろった華麗なダンスを披露するファンの皆さん

もはや何が何だか……(ステージの人がいつの間にか半裸になってるし!)

……ライブのインパクトが凄すぎて『デビル・ハザード』のPRも東京メトロ訴訟事件の話も全部頭から吹き飛んでしまいましたけど、とにかく地下アイドルのメトロポリちゃんVにはこれからも色々な意味で注目していきたいと思いました。

銀座シネパトスでは『デビル・ハザード』に続いて『ファイナル・デス・ゲーム』『ビッグ・バグズ・パニック』という2作品も公開を控えており、こちらもそれぞれ別の地下アイドルがプロモーションを担当することになっています。

なお、3作品のうち2作品を鑑賞した方には、地下アイドル3人の「サイン入りバックショット写真」がプレゼントされ、さらに3作品全部鑑賞した方には「サイン入り正面写真」がプレゼントされる(共に限定数)とのこと。

……わざわざバックショットの写真まで用意しているところから、「どうせなら全作見てほしい!」という配給会社の企業努力が伺えて思わず涙してしまいそうになりましたが、ともあれ欲しい方はこのチャンスにぜひどうぞ。

映画『デビル・ハザード』は銀座シネパトス、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて上映中。