ハリウッド女優のシガーニー・ウィーバーが17日、東京・六本木にて『アバター』(ジェームズ・キャメロン監督)の舞台挨拶に登壇した。
『タイタニック』や『ターミネーター』、『ターミネーター2』で知られるキャメロン監督の最新作『アバター』は、元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)が、はるか彼方の星で実行される「アバター・プログラム」に参加するのをきっかけに、究極の愛と感動の物語が展開される。現在は製作も大詰めとのことだが、公開に先駆けて、第22回東京国際映画祭(TIFF)の特別招待作品として『アバター・スペシャル・プレゼンテーション』が上映された。鳩山由紀夫首相と幸夫人も会場に姿を見せる中、登壇したシガーニーは、「コンバンハ。マタ日本ニ来ラレテ、ハッピーデス」と日本語で挨拶した。
シガーニーがキャメロン監督と組むのは『エイリアン2』(1986年)以来。3D映像を駆使した本作に、彼女も高い期待を寄せているようで、「ジェームズは最新の撮影技術を使い、すばらしいストーリーを作り出したわ。彼は(劇中で登場する)あらゆる生物もキャラクターも、植物まで自らの手で生み出したのよ」とコメント。さらに続けて、「この映画を作っていた時のジェームズは、日本語で表現すると……」と言いかけたところで、再び日本語で「オ菓子屋ノ中ノ、コドモ!(笑)」。彼女の言葉に、観客からは笑いとともに大きな拍手が起きた。
なお、キャメロン監督からは3D映像のビデオメッセージが寄せられた。いまや不朽の名作として語り継がれる『タイタニック』が、97年のTIFFで本国アメリカより早く上映されたことに触れ、「あの時のことはよく覚えています。皆さんが好意的に迎え入れてくれたことを知り、じつに感動的でした」。それから12年が経過し、「この『アバター』では、主人公ジェイクの冒険と魂の旅を描く一方、彼には多くの危機が襲いかかります。作品の世界観、そして映像に、きっと誰もが驚くでしょう」と自信をのぞかせていた。 映画『アバター』は、12月18日より全国ロードショー。