10月10日公開の映画『カイジ 人生逆転ゲーム』の完成披露試写会が15日、東京・六本木で行われ、藤原竜也、天海祐希、香川照之、光石研のキャスト陣と佐藤東弥監督、原作者の福本伸行が舞台挨拶を行った。

映画『カイジ 人生逆転ゲーム』の完成披露試写会に出席した藤原竜也(左)と天海祐希

『週刊ヤングマガジン』(講談社刊)で1996年より連載が開始して以来、累計1300万部を突破している福本伸行原作の大人気コミック『カイジ』の映画化作品で、多額の負債を抱えて自堕落な日々を送る主人公の伊藤カイジ(藤原)が、人生の逆転を賭けて極限状態で数々のギャンブルに挑んでいく。監督は、本作が映画初監督作品となる佐藤東弥。

主人公のカイジを口車に乗せ、一夜にして大金を手に出来るエスポワール船へと誘い込む悪徳金融の女社長、遠藤凛子役を演じた天海は「いよいよ皆様に観て頂ける形になりました。私もとても楽しみにしています」と挨拶。さらに映画のサブタイトルにかけて、自分にとっての大逆転劇は? というMCからの質問に「私の人生で、逆転しなければいけないことなんか何一つございません!」と女王ぶりを披露しながらも「あともう一つの答えとしては、まだまだこれからのこと(結婚)で、いつかまた大逆転を狙いたいかな。ううん、しなくても全然(笑)。何もございません!」と話して会場の笑いを誘っていた。

主人公の伊藤カイジを演じた藤原。「僕が15歳の時に演技の道に行かなかったら、(地元の)埼玉県秩父市の山奥で細々と畑仕事をし、ホルモン屋さんに通い詰めるなどダメな生活をしてたかな」と

「福本先生のメッセージが込められた利根川(幸雄)という役をやらせて頂きました。本当に大変でしたよ。あるシーンなんかは10日以上もかけて撮影しました(笑)」と苦労を語った香川

「私の人生での逆転劇は、小学校の低学年の時にくじでお餅が当たらず飴がもらえたこと。翌日お餅を食べた人が下痢で…(笑)」と謙虚に語った光石は、多額な負債を抱える中年男の石田光司役

(C)福本伸行・講談社/2009「カイジ」製作委員会