婚活中の皆さんは「結婚」と「仕事」の両天秤で悩むこともあるだろう。インテリジェンスが運営する転職サービス「DUDA(デューダ)」がこのほど発表した、「未婚者と既婚者での転職に対する意識調査」結果から、結婚すると仕事への意識がどのように変化するのかが見えてくる。

同調査は4月22日~4月24日の期間、関東・関西・東海地域在住で正社員・契約社員として就業中の25歳~34歳の男女5,000人を対象に行われた。転職については、既婚者の約3人に1人である31%が「過去1年間、一度も転職を考えていない」と回答。未婚者での同様の回答は23%にとどまり、転職したいという意向の方が多い。その結果、結婚することにより、転職から足が遠のく傾向が見られた。

また、転職先企業を選ぶ際の重要なポイントについても、既婚・未婚別に問わず1位「給与・手当てなど金銭面での待遇が良い」、2位「雇用が安定している(失業の心配がない)」は同様だったが、3位に対照的な結果が出た。既婚者の3位は「育児・介護休暇制度など福利厚生が整っている」と家族の幸せを求めているのに対し、未婚者は「自分が希望する仕事ができる(人事配置で配慮される)」という自己実現を優先した回答だった。

そのほかの項目を具体的に見ても、既婚者は「勤務時間・曜日が規則的である」、「転勤がない」、「社会や地域に貢献している」などを未婚者よりも重視しているようだ。一方の未婚者は「スペシャリストを目指していく」、「仕事を通して幅広い人脈形成ができる」、「これまで存在しなかった新たなもの・こと・しくみを作れる」、「アットホームな雰囲気である」などが、既婚者よりも求めている点だった。

「今の仕事を楽しめていますか」と質問すると、「仕事を楽しめている」(「非常に楽しめている」+「まあ楽しめている」)と答えた人の割合は、既婚者が69%、未婚者は64%。5ポイントの差について、同社は「結婚により仕事に集中できる環境が手に入るということの表れと言えそうです」と分析している。