歌舞伎俳優・中村勘太郎、中村七之助らが30日、都内にて舞台『錦秋特別公演 芯』の製作発表に参加した。

「楽しいものになると思う」と語る中村勘太郎(左)と中村七之助

5回目を迎える今回の錦秋特別公演は、歌舞伎舞踊、太鼓、津軽三味線と日本を代表する伝統芸能のジャンルが一堂に集まり、コラボレーションするという新しい形に挑戦する。出演者には勘太郎&七之助兄弟のほか、高橋竹童、林英哲が名を連ねる。

"芯"というテーマのもとに繰り広げられる伝統芸能のコラボステージに勘太郎は、「(今回の企画を)事務所社長から告げられたときは、どうするんだろうと思いました」と話すも、「今はワクワクで、ものすごく面白いものが出来ると思っています」と笑顔。弟の七之助は「いつも兄と回る巡業に、林英哲さん、高橋竹童さんに加わって頂き、光栄です。一生懸命にやりたいと思います」と意気込みを語った。

また、津軽三味線を担当する高橋は、平成8年に亡くなったという自らの師匠を偲び、「晩年の師匠の音色には、力強さはなくなっても、"芯"はありました。そんな師匠のように"芯"のあるブレない演奏を心がけたいです」とアピール。和太鼓奏者の林は、「私が平均年齢をひとりで引き上げています(笑)」と笑わせるも、「若いハツラツとした皆さんに負けないように頑張りたいです」とやる気をみせた。

女優・前田愛と10月に挙式予定の勘太郎にとっては、これが独身最後の舞台。報道陣から前田について質問が飛ぶと、「(『錦秋特別公演 芯』は)僕が参加していなくても、『見に行かなくては!』という公演ですので、(前田にも)見てほしいです」とコメントしていた。

『錦秋特別公演 芯』は、10月8日から10月24日までの期間で町田市民ホール(東京・町田)をはじめとして、全国9カ所にて順次上演。詳細はこちら