ソフトバンク・ヒューマンキャピタルが運営する転職サイト「イーキャリア」は25日、「副業に関する意識調査」の集計結果を発表した。同調査は、正社員で副業を行っている人と副業を行っていない人、各200名(計400名)に対してアンケートを実施したもの。調査は6月12日~6月16日の5日間で行われた。

同調査によると、現在副業を行っている人に対して、どのような副業かを複数回答形式で尋ねたところ、最も多かった副業は「ネット系ビジネス(FXなどの投資)」で24.0%。次いで、「ネット系ビジネス(ネットオークション)」が17.0%、「ネット系ビジネス(アフィリエイト)」が17.0%となっており、上位3項目をネット系ビジネスが占める結果となったという。インターネットを使った副業を行っている人の総計は、75.5%にも上ったとのこと。

副業を行うタイミング(複数回答形式)については「土日、祝日」(57.0%)、「平日で会社から帰宅後」(50.5%)という回答が目立った。副業の継続期間は「3年以上」が42.5%と最も多く、2番目は「1年以上~3年未満」で23.5%。長期にわたって副業を行っている人が多いことが明らかとなった。さらに、副業からのひと月あたりの収入を尋ねたところ、平均で4万37円になり、年間当たりで計算すると約50万円の収入が得られることがわかったという。

また、副業を行っている人、行っていない人 双方に対して副業意向を尋ねたところ、「副業を行いたい(あるいは、続けたい)」と回答したのは、副業を行っている人が96.5%、行っていない人は56.5%。回答者全体では76.5%が副業意向を持っていることになる。副業を行いたい理由としては、「収入が減ったから」「不景気だから」という回答が多く、「昨年から続く不況の影響が窺える結果となっています」(同社)としている。

また、今後の副業意向のある人に対する、今後やってみたい副業を複数回答形式で尋ねたところ、「ネット系ビジネス(FXなどの投資)」(31.4%)、「ネット系ビジネス(ネットオークション)」(29.7%)、「ネット系ビジネス(アフィリエイト)」(29.4%)、「ネット系ビジネス(ネットショップの運営)」(25.5%)との回答が多く、上位4項目すべてがインターネット関連の副業となった。同社は「インターネットの環境さえ整っていれば手軽に副業を始められるため、人気が高いのでは」と推察している。