トヨタ自動車は10日、燃費を向上する運転に役立つエコドライブをサポートする新サービス「ハーモニアスドライビングナビゲーター(Harmonious Driving Navigator)」を開発したと発表した。同サービスはハイブリッ車に搭載されたエコドライブサポート機能と、レクサス専用のテレマティクスサービス"G-Link"、テレマティクスサービス専用のデータセンター"G-BOOKセンター"を連携させて行うもの。7月に発売予定のレクサス「HS250h」に搭載する。

「ハーモニアスドライビングナビゲーター」のサービスイメージ

運転時、燃費に良い走行状態を示すエコドライブインジケータランプの点灯や、エネルギー回生状態などを示すハイブリッドシステムインジケーターに表示されるエコエリア内での走行、省エネ運転に適した制御を行うエコモードスイッチが選択されているといった走行情報や燃費情報を車に蓄積。運転情報はG-Linkを経由してG-BOOKセンターに送信され、同センターは情報を分析してエコドライブの度合いに応じたポイントを付与するという。また、エコドライブの習熟度を示すステータスの判定を毎月行うとのこと。ステータスはGold、Silver、Bronzeの3段階が設定され、さらにステータス毎に3段階のランクに分けられる。ポイントや判定結果はHDDナビゲーションの画面に表示され、ドライバーは自身の運転状態を確認することができる。

HDDナビゲーションの画面イメージ

獲得したポイントは、世界寺子屋運動や世界遺産活動を行うNGO「日本ユネスコ協会連盟」が実施する「プロジェクト未来遺産」にレクサスを通じて寄付することができる。同プロジェクトは未来に伝えたい地域の文化・自然遺産を守る市民活動を募り、選考を経て登録を行い支援するもので2010年3月に決定される予定。ドライバーが登録された複数の市民活動の中から寄付先を選んで申請すると、申請したポイントに応じてレクサスが寄付を行うとのこと。

そのほか、同社のオーナーズサイト上に専用コンテンツを開設。獲得ポイント、ステータス、平均燃費の月別推移などのエコドライブに関する履歴を確認できるという。さらに、獲得ポイント月次ランキングなどを掲載することにより、他のドライバーとの比較もできるとのこと。

オーナーズサイト上の専用コンテンツのイメージ

同社では本サービスにより、エコドライブを乗って、貯めて、比べて楽しいものとし、加えて社会貢献活動にも寄与できる仕組みを提供することで、エコドライブの継続を促したいとしている。