組織・人事マネジメント・コンサルティング会社のマーサーはこのほど、「2009年世界生活環境調査」の結果を発表した。

同調査は、世界420都市を対象に、政情、治安、法秩序をはじめ、健康・衛生、教育、公共サービス、住宅事情など10分野39項目を評価。ニューヨークのスコアを100として、各都市のスコアをポイント加算形式で算出している。

その結果、2009年の世界トップはウィーン(オーストリア)。以下、前年1位のチューリッヒ(スイス)、前年2位のジュネーブ(スイス)が3位に後退する結果となった。

地域別では、アジア・太平洋地域では4位のオークランド(ニュージーランド)が最高位。その他、10位シドニー(オーストラリア)、12位ウェリントン(ニュージーランド)が続いた。北米アメリカ地区では、バンクーバー(カナダ)がトップ。アメリカの主要都市では、ホノルルが29位、ワシントンDCが44位、ニューヨークが49位となっている。

一方、日本の都市では、35位に東京、38位に横浜、40位に神戸、44位に大阪がランクインし、いずれも前年同様の結果となった。だが、電気、水道の供給状況、電話や郵便サービス、公共交通機関、交通渋滞状況、国際線の就航数という観点からスコアを算出する「都市インフラ・ランキング」では、4位にはつくば、5位に横浜と、日本の2都市がベスト10入りを果たした。

2009年「生活環境ランキング」トップ10

順位 前年度順位 都市名(国名) ポイント
1 2 ウィーン(オーストリア) 108.6
2 1 チューリッヒ(スイス) 108
3 2 ジュネーブ(スイス) 107.9
4 4 バンクーバー(カナダ) 107.4
4 5 オークランド(ニュージーランド) 107.4
6 6 デュッセルドルフ(ドイツ) 107.2
7 7 ミュンヘン(ドイツ) 107
8 7 フランクフルト(ドイツ) 106.8
9 9 ベルン(スイス) 106.5
10 109 シドニー(オーストラリア) 106.3

2009年「インフラランキング」トップ10

順位 都市名(国名) ポイント
1 シンガポール(シンガポール) 109.1
2 ミュンヘン(ドイツ) 106.5
3 コペンハーゲン(デンマーク) 106.2
4 つくば(日本) 105.5
5 横浜(日本) 105.1
6 デュッセルドルフ(ドイツ) 105
6 バンクーバー(カナダ) 105
8 フランクフルト(ドイツ) 104.8
8 香港(中国) 104.8
8 ロンドン(イギリス) 104.8