バズ・ラーマン監督の新作『オーストラリア』(2月28日公開)は、壮大で美しいオーストラリアの大自然を舞台にした運命的な愛の物語。『風と共に去りぬ』や『カサブランカ』といったハリウッド黄金期の名作を思い起こさせる、このエピック・ロマンスに華を添えるのは、共にオーストラリア出身の大スター、ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマン。この度、日本映画の快挙に沸いた第81回アカデミー賞授賞式のホストを務め、歌って踊れてコメディもイケる芸達者ぶりで男を上げたヒュー・ジャックマンが本作のプロモーションのため、緊急来日。インタビューに答えてくれた。
今、最も旬なハリウッドNo.1イケメンの取材とあって、インタビュー・ルームは女性陣で大盛況!屈託のない笑顔がチャーミングな彼の素顔とは……?
――家族ぐるみの付き合いであるニコール・キッドマンとのラブシーンは、いかがでした?奥さまが嫉妬するといったことはなかったのでしょうか。
ヒュー・ジャックマン(以下:ヒュー)「僕の妻デボラ・リー・ファーネスも女優だからね。それはないよ。俳優でないとこの感覚は分かりにくいのかもしれないけれど、気持ちの切り替えはそれほど大変じゃない。僕は、カットの声がかかるまでは、その役に入り込んでいるんだ。妻は、そんな僕の仕事や性格をよく理解しているよ」
――劇中で最も気に入っているうっとり衣装やシーンは?
ヒュー「僕は、乗馬のシーンがかっこいいと思う。そして、僕の妻はタキシードの衣装が気に入ったようだ。彼女は僕がタキシードを着たパーティ・シーンの撮影現場に来ていたんだけれど、"そのタキシード、家で着てもいいわよ"と言っていたよ(笑)」
――本作のスタッフをオーストラリア人で固めた効果はありましたか?
ヒュー「どの映画に出ても絆は感じるんだけど、今回は個人的により強い繋がりを感じたという思いはあるね。タイトルも舞台も僕の母国オーストラリアだったし」
――この映画に出たことによって、価値観は変わりましたか?
ヒュー「長い間、オーストラリアでは先住民アボリジニについて語られない時代があった。僕も大学に入るまで、失われた世代(アボリジニと白人の混血児を親元から引き離す政策)に関してよく知らなかった。この映画に出て、知識が深まったことは大きな収穫だったよ」
――あなたが演じたドローヴァーを見て、オーストラリア人男性の自由気ままなところが強く印象に残りました。オーストラリア人男性の長所と短所は、どんなところだと思いますか?
ヒュー「ドローヴァーは、女性にとって理想の男性とは言えないと思う。彼は、自由を求め過ぎるからね。でも男ってそういうものだと思う。ドローヴァーのような男は、どこにでもいるはずだよ。オーストリア人男性をひとまとめにするのは難しいけれど、長所は、アウトドア派、笑うのが大好き、ユーモアのセンスがあり行動的で働き者といったところかな。オーストリア人女性に聞いた方がいいかもしれないね(と、インタビュー・ルームにいたオーストラリア人女性スタッフに話を振る)」
オーストラリア人女性スタッフ「ナチュラル、荒々しい、セクシー、アクティヴでスポーツ万能なところが長所だと思うわ。女性と上手くコミュニケートできないところが短所かしら」
ヒュー「本当に? オーストラリア人男には悪いところなんてないよ! 1つもね(笑)」
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