トルコの原宿・イスティクラール通り

様々なケバブを見ることができたタクスィム広場を離れ、少し南に下ると、トルコの原宿ともいえるイスティクラール通りが現れる。通りは歩行者天国になっており、レトロ雰囲気の路面電車が走っている。メインストリートから横道にそれると、屋台や魚市場、パブ、レストランなど様々な店が並んでいる。

そうこうしている間に、ニンニクの香りが漂ってきた。なんともおいしそうな香りについつい誘われ、ムール貝の唐揚げを購入。1本80円程度。ニンニクの風味がよくきいていて、熱々ジューシーなムール貝。こちらも安くておいしい最高の1品だった。

熱々ジューシーなムール貝の唐揚げとつくる様子

酒の肴にぴったりな1品を食べてしまったので、体がアルコールを欲してきた。ということでレストランへ。トルコでは、大体どの店に入っても前菜を選ぶ際、大きなトレイにのせて何種類も持ってきてくれ、見ながらえら選べるのが楽しかった。

大抵のレストランでは、前菜をトレイにのせて選べばせてくれる

トルコの代表的な料理の数々

「ドルマス」はトルコを代表する料理。ブドウの葉で具材を包み込んだもので、私が食べたものの中身はご飯と野菜を独特のスパイスで炒めたものだった。冷たいまま食べる上に慣れない味だが、中々おいしかった。そして「ギョズレメ」もトルコの国民食ともいえる料理。小麦粉でつくったクレープ風の生地の中身は、肉やジャガイモ、ホウレン草、玉ねぎ、チーズなどのなかから自分で選んだものを使ってもらえる。モチっとした生地と熱々の具材が好相性! 毎日食べても飽きない味だった。1枚5リラ(約250円)という安さにも驚きである。

トルコを代表する料理「ドルマス」

私が訪れた店の入り口では、ギョズレメ焼きの実演をしていた。通りを歩いていた私達がつい釘付けになってしまうほどの手際で、次々にギョズレメを焼いていく女性に、トルコの古き良き家庭のお母さん像を見た気がした。都心部でも人気のあるこのギョズレメ、田舎ではもっとポピュラーな国民料理だという。次回はトルコのお母さんたちに会いに、田舎を訪れるのも面白いかもと感じた旅だった。

毎日食べても飽きない「ギョズレメ」とせっせとギョズレメをつくる女性