本田技研工業は、オープンスポーツカーとして好評を博してきた「S2000」の生産を、2009年6月末をもって終了すると発表した。

ホンダ S2000

「S2000」は、1999年に4気筒自然吸気エンジンを搭載、50:50の車体前後重量配分を実現し「走る楽しさ」「操る喜び」を具現化したFRのオープンスポーツカーとして発売された。また、当時の排出ガス規制値を50%以上下回る排出ガスレベルや、新開発オープンボディ骨格構造などにより高いボディ剛性を実現し、環境への配慮と高水準の衝突安全性も兼ね備えていた。その後、VGS(車速応動可変ギアレシオステアリング)の追加、タイヤサイズの変更、排気量アップによる運動性能の向上など、進化を続けてきた。その結果、約9年間(2008年末まで)で国内累計2万台、全世界累計11万台以上販売した。現行モデルの価格は386万4,000円と399万円(Type S)。