1月12日は成人の日。結婚情報サービス「O-net(オーネット)」を運営するオーネットはこのほど、2009年1月に成人式を迎える全国の独身男女計832人を対象に実施した、恋愛・結婚などについての「新成人意識調査」の結果を発表した。
同調査は2008年12月12日~12月15日の期間、1988年4月2日~1989年4月1日生まれの未婚男性・未婚女性を対象に行われ、今回で14回目。新成人の傾向として「自殺を考えたことがある」が4割を超えるなど、様々な不安を抱えながらもその不安を「誰にも相談しない」が2割強と、ひとりで不安と葛藤してしまうようだ。同社も「対人関係が繊細な彼らは、仕事においても、恋愛においても消極的で、このままでいけば結婚にも影響を及ぼすことが予想される」と見ている。
7割強が「現在交際相手がいない」--過去14年間で最低値の交際状況
新成人の恋愛意識の調査結果を見ると、全体の73.1%が「現在交際相手がいない」という実態で、交際状況は過去14年間で最低値となった。交際相手がいる割合は男性の20.5%よりも、女性の方が33.3%と12.8ポイントも上回った。なお、これまでの交際相手の平均数は男性が1.1人、女性が1.5人。片思いを含む恋愛の数は男性が2.5回、女性が2.9回だという。
これまでの恋愛の形について、男性の26.6%は「はっきりとわからない・恋愛の経験はない」、25.4%は「どちらかというと自分が振られる方が多かった」というのに対して、女性の32.5%は「どちらかというと振る方が多かった」。"女高男低"の恋愛模様図がうかがえる。また、恋愛には72.2%が「コミュニケーション力」が必要と思っているが、自分の自信があるところとなると「コミュニケーション力」は18.6%の低値に留まった。
結婚願望は3年ぶりに上昇! ただし経済不況下で7割弱が結婚先延ばし
現在の交際状況は低調であるものの、新成人の80.4%が「早く」または「いずれは」結婚したいと考え、「結婚はしたくない」との回答は19.6%と、結婚願望は3年ぶりに高まった。特に女性の「早く結婚したい」と思っている割合が23.0%と、前年の17.8%から5.2ポイント上昇している。
2008年下期に日本の景気が低迷した中、73.0%は「経済不況下でも、自分の結婚したい気持ちはこれまでと変わらない」と答えているが、「経済的不安などから、結婚を先延ばしにする傾向が強まると思う」という意見も65.7%と高率となった。さらに、「経済的な基盤ができないと結婚はできない」と考える割合が85.2%と高いことからみても、経済不況は結婚意向がありながらも、それが実現しにくい状況を招くことは否めないようだ。特に男性は「家庭の経済的生活を支える責任は男性にある」と考え、女性は「結婚するには女性の収入も重要な条件」、「結婚相手の収入によって生活の豊かさが決まる」と考えているといい、75.1%が「自分は結婚できないのではないかと思うことがある」と回答した。
婚活も"恋活"も大事!
「今の自分は異性との交際に積極的ではない」と72.4%が回答した2009年の新成人。交際状況が低調なのを自覚しており、「交際相手をつくるには積極的な活動が必要」と81.0%が"恋活(こいかつ)"も重要であると考えている。結婚についても、婚活は必須だと54.3%が考えているが、「周囲に、活動努力=婚活方法を教えてくれる人がいない」と64.7%が嘆いている。
結婚についての最も身近なお手本は親の結婚であるが、「両親のような夫婦になりたい」は44.5%、「両親を見て結婚はいいなと思う」は42.8%と、両親の結婚を良しとする割合が半数以下となっている。「周囲の友人・知人を見て、結婚はいいなと思う」も38.9%と低い。