11月2日に東京・丸の内にある東京商工会議所にて、アニメ『無限の住人』のDVD購入感謝イベント「浅野道場復興会 秋の寄合@江戸城前」が開催された。

アニメ『無限の住人』はAT-Xにて放映中の作品。今回のイベントにはDVD第1巻、第2巻の購入者から100名が招待された。壇上に上がったのは、万次役の関智一、浅野凜役の佐藤利奈、天津影久役の野島裕史、乙橘槇絵役の能登麻美子らメイン声優陣。作品への思い入れなど、幅広いトークを繰り広げてくれた。

イベントにはメイン声優陣に加え原作者の沙村広明氏が登場。アフレコでのエピソードやキャラクター談義などで、トークは大盛り上がりとなった

始めにアフレコでの思い出を聞かれた声優陣。しかし関から飛び出したのは、「アフレコと言えば、カツサンドですよ!」という差し入れの話!? その力説する様子に司会から「ぜひ作品への思い入れなどを……」とのツッコミが入って会場から大きな笑いが起こるなど、イベントは冒頭から大きな盛り上がりを見せた。一方トークの中で「ぜひ一度遊女を演じてみたかった」と明かした、遊女・槇絵を演じた能登。槇絵の憂いなどその魅力を存分に語り、まさに念願叶っての役となったようだ。

原作の大ファンであるという関智一。「まさか万次役をやれるとは思っていなかったです(笑)。立ち回りシーンなど相当気合いが入りました」

記念受験的にオーディションを受ければ受かってしまったと明かした浅野凜役の佐藤利奈。「凜はすごく重たいものを背負って生きながらも、普通の女の子だということに惹かれました」

また盛り上がったのは、登場キャラクターの中で誰とデートしたいかという質問。佐藤、能登の間ではやはり主人公・万次が話題に上がるも、「女心を絶対わかっていない」(佐藤)、「デートの途中でいなくなりそう」(能登)と、散々な言われよう……。これには万次役の関からも苦笑が漏れた。対する男性陣、関は槇絵や凜の名前を挙げるもひとりに絞れず、野島も「同時に付き合いたい(笑)」というほど優柔不断な2人。結局誰がいいのかという女性陣からの問いに、関は「じゃあ、凛でいいです」と軽く返答すれば、「いまの適当さが万次さんっぽかった(笑)」(佐藤)と反応するなど、軽妙な掛け合いでファンを楽しませてくれた。

役の難しさを語った天津影久役の野島裕史。「天津の心情を汲んで演じることが難しかったです。想像に想像を重ねて役作りに挑みました」

原作にはオーディションで初めて触れたという乙橘槇絵役の能登麻美子。「弱さと強さを併せ持った槇絵を演じたいと思ったので、役が決まったときは感激とうれしさでいっぱいでした」

またサプライズゲストとして、原作者の沙村広明氏が登場! アニメ『無限の住人』に関する全イベントに出演している沙村は、「出演を断っても良かったと、あとから聞かされました(笑)」と、ファンに挨拶。壇上ではアニメの原画に携わった際のエピソードなどを披露してくれた。トークコーナー後には、オープニング曲『赤いウサギ』を手掛けた、本編音楽担当の大谷幸とボーカリスト・愛華のユニット「枕草子」によるミニライブが開催。ノビのある歌声でファンを魅了し、イベントの最後を締めくくってくれた。

オープニング曲『赤いウサギ』を歌う枕草子によるミニライブ。その歌声で、来場者を『無限の住人』ワールドに引き込んでくれた

トークを盛り上げてくれたメンバー。左から乙橘槇絵役の能登麻美子、万次役の関智一、原作者の沙村広明氏、浅野凜役の佐藤利奈、天津影久役の野島裕史

トークにライブと、『無限の住人』の魅力を堪能できる内容となった今回のイベント。AT-Xを見られないという人は、DVDのほか、無料動画サイト・Gyaoでも配信中なので、ぜひ『無限の住人』の世界に触れてみてほしい。

DVD第4巻通常版ジャケット。第7話・第8話を収録し5,040円で発売中

(C) 2008沙村広明・講談社/浅野道場復興会