「5年後には、映画館で携帯電話で撮影した映画を観る時代になる」 - 『Malcolm X』などの代表作品を持つスパイク・リー監督が、Nokiaとともに携帯電話での映画製作に乗り出す。完成した映画はこの秋にも公開の予定という。
携帯電話による映画製作は初めてのことではないが、今回は"ソーシャル"が特徴。コラボレーションやユーザーの意見を取り入れたものになるようだ。
Nokiaが4月24日(米国時間)に発表した計画によると、この映画は人間をテーマに、3章で構成される。製作はNokia Productionが行う。リー監督が各章に「課題」を設け、参加者は課題に沿って製作したオリジナルの動画をWebサイトにて提出する。各章の製作期間は4週間。
リー監督はWebサイトでコラボレーションを指揮し、作品を評論する。オンライン助監督によるサポートもある。各章の製作期間が終了後、Nokiaがトップ25を選び、ユーザー投票によりベスト10を絞りこむ。その後、リー監督が各章1作品を選出し、映画を完成させるという流れだ。
完成した作品は、この秋に、米ロサンゼルス州にあるClub Nokiaで公開されるという。
リー監督は、「映画製作が変化しており、モバイルが生成したアートは次のミディアムとして急成長している」とコメント、「映画の民主化がはじまった」と宣言している。