展覧会「液晶絵画 Still/Motion」が4月29日より、国立国際美術館(大阪市北区)で開かれる。絵画を見るように映像を鑑賞する体験型の画期的な展覧会として、国内外のアーティスト14人の作品を紹介する。開催期間は6月15日まで。なお巡回展の東京会場として8月23日~10月23日には、東京都写真美術館(東京都目黒区)で同展が開かれる。

森村泰昌「フェルメール研究(振り向く絵画)」(c)Morimura Yasumasa, courtesy of MEM

近年、液晶ディスプレイをはじめとする映像環境は飛躍的な技術発展を遂げており、以前では考えられなかったような高精細の画面を実現している。同展ではこうした状況を背景に、ビデオによる新しい表現の可能性を切り開いている14人のアーティストの作品を展示する。

サム・テイラー=ウッド「スティル・ライフ」(c)Sam Taylor-Wood, courtesy of White Cube

ジュリアン・オピー「イヴニング・ドレスの女」(c)Julian Opie and SCAI the Bathhouse, Tokyo

自ら名画や映画女優に扮するセルフポートレイト作品で知られる美術家の森村泰昌氏は、フェルメールを題材とした絵画・写真作品と映像作品を独特な空間の中に設置した「フェルメールの部屋」を展開。日本画家の千住博氏は、屏風状に配した液晶ディスプレイの中で山水が微かな動きを宿す新作「水の森」を発表する。そのほか、スローモーションで動く絵画的な美しい画面と音楽とを精妙にシンクロさせた作品(ブライアン・イーノ氏)や、水墨画的技法によるアニメーション作品(チウ・アンション氏)などのユニークな試みを目の当たりにできる。一般に「絵画」は静止したままの芸術であるが、動きのある「映像」の芸術と融合した"動く絵画"とも言うべき、不思議な映像表現の魅力を楽しませてくれるに違いない。

展覧会名 液晶絵画 Still/Motion
会場 国立国際美術館(大阪市北区)
開催期間 2008年4月29日(火)~6月15日(日)
開催時間 10:00~17:00(金・土曜は19:00まで)
休館日 月曜(5月5日は開館)
観覧料 一般900円、大学生700円、高校生以下無料
出品作家 森村泰昌、やなぎみわ、千住博、鷹野隆大、小雪千雪、ブライアン・イーノ、ジュリアン・オビー、サム・テイラー=ウッド、イヴ・サスマン、ヤン・フードン、チウ・アンション、ドミニク・レイマン、ミロスワフ・バウカ、ビル・ヴィオラ
関連イベント 4月29日14時より出品作家と同館館長によるディスカッション「作者と語る」(当日13:00から整理券を配布、定員130人)、5月24日14:00より「森村泰昌講演会」(当日13:00から整理券を配布、定員130人)、5月17日と6月14日の各日14:00より学芸員による作品解説「ギャラリー・トーク」