高橋てつや原作の『ぺんぎん娘』と『ぺんぎん娘 MAX』が、『ぺんぎん娘 はぁと』としてアニメ化!! しかも、4月2日から始まるニコニコ動画の「ニコニコアニメチャンネル」での「ニコニコアニメ」第1弾として配信される。それを受けて17日の19時より文化放送のメディアプラスホールにおいて、製作発表会が開催された。
『ぺんぎん娘』(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載は終了)と『ぺんぎん娘 MAX』(秋田書店「週刊少年チャンピオンRED」連載中)は、もともと同人誌即売会「サンシャインクリエイション」の表紙キャラとして登場。その後、とらのあなグッズに採用、漫画連載されたという経緯をもつ作品。
『ぺんぎん娘 はぁと』のストーリーは、超巨大財閥の「南極財閥」の後継者で、いわゆる超お嬢様の南極さくら(14才)が主人公。彼女は、私立北極学園の生徒会長で、激天然アキバ系女子。日常的にコスプレをしており、キャラになりきるとその能力を発動させるという彼女を中心に日々、学園で起きる大騒動を描いたものだ。
今回『ぺんぎん娘』とコラボする「ニコニコアニメチャンネル」は、ニコニコ動画が4月より始めるアニメ系動画サイト。『ぺんぎん娘 はぁと』の製作はドワンゴ、日本アドシステムズ(アサツー・ディ・ケイのアニメ制作プロダクション)、グッドスマイルカンパニー、文化放送があたる。
この製作発表会はニコニコ動画にて生配信され、見ている人からのコメントなどが寄せられた。そんな中、大きな拍手とともに、高橋てつや氏、中澤友作氏(ドワンゴ)、神前暁(こうさきさとる)氏(MONAKA所属/OPテーマ作曲。代表作に『らき☆すた』のOPテーマ曲「もってけ!セーラー服」など)、ARM氏(IOSYS所属/EDテーマ作詞)、キャスト陣として片岡あずさ(南極さくら役)、伊瀬茉莉也(択捉鯨役)、南條愛乃(栗尾ねね役)、野川さくら(シャー・チー役)、門脇舞以(マリー・チュバカブラ・W・ホワイトベア役)、日高里菜(南極かえで)が登壇。まついゆきひと監督はスクリーンに映し出され、電話での参加となった。
登壇者からのコメントは以下のとおり。
高橋てつや氏(原作)
僕は、こんな元気なかわいい女の子がいたらいいなぁ、というところから『ペンギン娘』を描きました。キャラクターのみんなを僕は全員同じくらい大好きです。だから、皆さんに楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。
中澤友作氏(ドワンゴ)
「ニコニコアニメチャンネル」は、4月2日にニコニコ動画(SP1)内にオープンするアニメに特化したコンテンツを配信するものです。「コメントしながらアニメを楽しむ」という新しいアニメの見方を提供して参ります。コンテンツはアニメ情報などを配信する「ニコアニニュース」や、美少女系などのゲームのPVやテーマソングを配信して、気に入った作品があれば「ニコニコ市場」で購入、といったサービスも展開していきます。また、「ニコTV」と「ニコラジオ」では、声優さんやタレントの動画番組やラジオ番組などを、どんどん配信していく予定です。
片岡あずさ(南極さくら役)
オーディションを受けるにあたって、まず原作がハチャメチャかと思えばシリアスな面もあったりで少し不安だったのですが、彼女がスーパーA(アキバ系)ガールとのことで、実は……私もコスプレとか大好きなので(笑)、この役は絶対やりたいと思いました。一生懸命がんばります。よろしくお願いします。
伊瀬茉莉也(択捉鯨役)
私の演じる鯨は、女の子なのに男の子に間違えられちゃうような、明るくてパワフルなキャラクターです。私も鯨に負けないように、皆さんと良い作品ができるようにがんばりたいと思います。
南條愛乃(栗尾ねね役)
原作を読ませていただいて、この作品は本当に面白くて、アニメになったらもっと楽しいだろうな、と思っていたので参加させていただいてとても嬉しいです。栗尾ねねは、14才にして、すでに"オバチャン"化しています。ですので、この役を通じて皆さんに"オバチャン"的癒しを感じてもらいたいなと思っています。
野川さくら(シャー・チー役)
シャー・チーは鯨に憧れていて、格闘家としても強いんです。中国から留学してきて鯨と一緒に生活するようになります。そして鯨のことを男の子と勘違いしているようで、恋心を抱いている……といった、少し思い込みの激しい女の子です。私は、そんなところがかわいいなと思ってます。本当にこの作品に携われたことを嬉しく思っていますので、がんばりたいと思います。
門脇舞以(マリー・チュバカブラ・W・ホワイトベア役)
マリーは、ホワイトベア財閥の娘として南極財閥のさくらの前に立ちふさがって、すごい妨害工作を行う……といった女の子です。お話の盛り上がりの部分を担当させていただくことになると思います。原作を読んで、"おパンツ"のところもいいんですが、さくらとの絡みを楽しみにしています。皆さんに、そのあたりも楽しみにしていただけたらと思います。
日高里菜(南極かえで)
私が原作を読んで感じたのは、キャラクターのひとりひとりがとてもかわいいということを特に感じました。私の演じるかえではツンデレなのですが、私自身ツンデレではないので、最初はどのように演じたらいいか正直戸惑ってしまったのも確かです。でも、私なりにツンデレを演じていけたらなと思っています。私は声優の仕事はこの作品が初めてなので、皆さんの足を引っ張らないようにがんばりたいと思います。
まついゆきひと監督
今、第1話の編集中でして、(間に合いますか? の問いに)いや、間に合わせないと困っちゃうんで(笑)。(原作が)楽しい作品なので"お気楽・極楽"な感じで楽しいものにしたいと思っています。あとは、せっかくニコニコ動画さんということで、そういった(リアルタイムに感想がコメントされる)意味で、楽しみですね。見所としてはキャラクターの個性を活かすように心がけてますね。楽しい作品にしたいと思っておりますのでご期待ください。
なお、「ニコニコアニメ」は4月19日(土)の12時から第1話が配信開始される『ペンギン娘 はぁと』が第1弾となり、第2弾は5月2日より『Candy boy』を、第3弾(タイトル未公開)が今年の夏ごろに公開予定となっている。