NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)では23日より、「サイレント・ダイアローグ――見えないコミュニケーション」展を開催する。期間は2008年2月17日まで。
同展で掲げている「見えないコミュニケーション」とは、植物や動物、昆虫などの生物同士のコミュニケーションや、生物と自然環境の関係性といった生態系を指している。同展では、自然環境を可視化・可聴化したり、バイオセンサーなどの技術を応用して自然環境との関係性を探ることで、人間と生態系との関わり方を再認識し、さらに新たな視点から探るきっかけを提示する。
《インタラクティヴ・プラント・グローイング》1992年 クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノー 来館者は、植物に近寄って触れることができ、手を動かすことによって,プログラム化された仮想植物体の成長をコントロールすることができる |
展示物は、実にユニークなものが多い。例えば、植物を「歩行訓練」に仮想して三次元的に動かすことで、どのような状態になるか発表したり、椎茸の生体電位を音響として取り出したりと、独自の視点を追求する作品が並ぶ。また、コンピューターで自然環境をシュミレートすることで、新しい環境のあり方を模索する試みなども紹介し、人間と生態系全体との関係性に新たな発見を見出すという可能性を秘めた展示会となっている。
入場料は一般・大学生が500円、高校生以下が無料となる。開館時間は10時~18時まで。毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日、ただし2月12日は開館)、年末年始12月28日~2008年1月4日、保守点検日として2月10日が休館日となる。